台湾のWHOオブザーバー参加を訴求~菅首相表明

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菅義偉首相(中央社より)

菅義偉首相は5月21日、イタリアとEU共催の「グローバル・ヘルス・サミット」にビデオメッセージを寄せ、世界保健機関(WHO)へ台湾をオブザーバー参加させる事を念頭に「国際保健課題への対応にあたっては、地理的空白を生じさせるべきではない」と訴えた。さらに、「将来のパンデミックに備えるため、国際保健システムのあり方を見直すことも必要」と指摘した。

このほか、「健康危機への対応におけるWHOの役割を重視している」とした上で、「世界各国・地域の情報や知見が、自由・透明・迅速な形で、広く共有されることが重要だ」と述べ、WHO改革の必要性を訴えた。

 一方、「我が国は多国間主義を重視しつつ、保健分野における国際的な取り組みをリードしていく」とし、政府が6月2日に共催する途上国への新型コロナウイルスワクチンの普及に向けたサミットに積極的な参加を呼びかけた。