「台湾アテモヤ」日本市場向け新商品の発表会 

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台湾アテモヤ

~台湾の隠れた名産 溢れる濃厚な甘みと芳醇な香り

 中国政府は2021年9月に「台湾産アテモヤ」の輸入停止を発表しました。これを受けて台湾農林水産省と台湾貿易センターはこのほど、互いに協力し合う事で新たな市場の拡大を目指す事で合意しました。これにより、台湾が誇る「冷凍アテモヤ」と「アテモヤ加工食品」の日本市場向けの本格販売がスタートします。

台湾貿易センター東京事務所陳英顕所長

 台湾貿易センター東京事務所(陳英顕所長)は2月17日、東京のパレスホテルで「台湾アテモヤ新商品発表会」を開催し、「台湾アテモヤ」の特性や商品力などを説明しPRしました。濃厚な甘みと芳醇な香りで栄養たっぷりの台湾アテモヤをはじめ、バラエティー豊かなアテモヤ商材も紹介。カットアテモヤ、アテモヤアイスキャンディー、アテモヤケーキ、アテモヤパイ、アテモヤミルクパイ、そして抹茶アテモヤドリンクなどのオリジナル商品も今回初めてお披露目しました。発表会には多数のメディア及び輸入業者、卸業者、大型スーパー、レストランのバイヤーが参加し、アテモヤを堪能していました。参加者らは、今後、台湾パイナップルに続く新たな商材として期待を寄せていました。また、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表も登壇して台湾アテモヤをアピールしました。

陳吉仲氏と黄志芳氏がビデオ出演にて参加

 なお、この発表会には、台湾農林水産省大臣の陳吉仲氏と台湾貿易センター董事長の黄志芳氏がビデオ出演にて参加し、それぞれが挨拶しました。陳大臣は、昨年日本の皆様が台湾パインをサポートしてくれた事に感謝の意を伝え、台湾アテモヤの美味しさの秘密と特徴について言及しました。「今回紹介した冷凍技術は日本の市場向けに新たに開発したものです。従来の生のアテモヤは長持ちしませんが冷凍する事で保存期間が長くなりました」と説明しました。

 黄董事長は「台湾がアテモヤの栽培面積は世界一です」と、食べると幸せな気分になれるアテモヤの歴史を紹介しました。さらに「台湾アテモヤは最高品質を誇りながらも日本に輸出されてなかった。今回の冷凍技術により日本に紹介できる事が可能になりました」と話しました。

発表会の記念撮影

 さらに、台湾台東区農業研究センターの陳センター長はビデオメッセージを通じて「台湾ならではの気候の優位性と栽培技術が台湾アテモヤ産業の成功をもたらしました。追熟後、急冷凍する事で美味しさを閉じ込める事を可能にしました。その台湾の冷凍アテモヤ工場の生産過程も初めて公開しました。見た目と品質は生の台湾アテモヤと遜色ありません。食品衛生法に基づき、美味しく食す事ができる保存期間は6か月間です。いつでも好きな時に台湾アテモヤを楽しむ事ができます」とアピールしました。また、草生栽培により除草剤を使用せず、手作りで生産加工していることを強調。この方法に「台湾アテモヤの安定した品質の秘密がある」とも言及しました。

渡辺満里奈さんが特別ゲストとして登場して試食

 発表会の終盤には、台湾に造詣が深いスペシャルゲストとしてタレントの渡辺満里奈さんが登場し、台湾アテモヤを試食しながらのトークを展開しました。「甘酸っぱい香りと味わいのアテモヤはきっと日本で人気が出ます」とお墨付きをいただくなど、台湾アテモヤの魅力について素敵なコメントが飛び出しました。そして、冷凍アテモヤ以外にパレスホテルの窪田名シェフによる「アテモヤスイート2種類(アテモヤのパイ包みとアテモヤのブラマンジェ)」が来場者らに振る舞われ、台湾アテモヤを思う存分堪能していました。

 この発表会を通じて「日本における台湾アテモヤの可能性や将来性を体感していただくことに成功しました。今回の日本でのアテモヤ発表会を皮切りに、引き続き台湾農林水産省と協力して他国(香港、マレーシア、シンガポール)にも台湾アテモヤを紹介していきます」(台湾貿易センター)と話していました。