陳銘俊・福岡総領事が2月17日に熊本大学を訪問、小川久雄学長、大谷 順理事・副学長(研究 グローバル戦略担当)などとTSMCプロジェクト成功を願った人材育成について意見を交換した。
日本政府が4,000億円以上を助成して熊本県菊陽町に立地が決定した台湾積体電路製造(TSMC)、SONY、デンソーなどの合弁事業(通称「TSMCプロジェクト」)については、人材の確保・育成こそが成功のカギを握るものとして2月初旬には九州経済産業局(後藤雄三局長)が産官学の「九州半導体人材育成等コンソーシアム準備会」を開催するなど、急ピッチな動きが始まっている。
コンソーシアムでは、オール九州の大学、高専などの研究・教育機関の力を合わせた人材育成の必要性が話し合われたが、立地場所から考えて熊本大学の役割が大きいものと考えられる。
今回の陳総領事と小川学長の話し合いでは、日本国内の研究教育機関のみならず台湾の機関との連携が重要との認識で一致し、さっそくその場から明新科技大学(新竹県)と陽明交通大学(台北市)に電話を入れて主旨を説明し、後刻熊本大学と連携についてのオンライン会議を開催する約束を取り付けた。