「台湾祭」が全国規模に出展が拡大~365日台湾夜市目指す

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台湾祭は、日本で台湾の夜市を目指したい

今や全国各地で開催されている台湾祭りが賑わっている。各種ある台湾祭りの中でもひときわ人気を誇るのが「台湾祭」。約5年前の初開催以来、開催する度に大盛況を誇り、その開催場所も広がりを見せる。主催する片岡産業(本社=東京都中央区、片岡健一社長)に人気の秘訣を聞いた。

 「毎年1月2日の東京タワーの電飾を見てください。台湾国旗を模倣したライトアップが楽しめます」。冒頭、継続して実施している奇抜な催しを語った。ライトアップには多大な費用が必要だ。「儲けがなくて大変ですよ」と笑うが、今後も続けていく方針である。

片岡健一社長(左)

 初めて開催した「台湾祭」は東京タワーの敷地内。他社、他団体が主催する多くの「台湾祭り」が無料なのに対し「入場料は500円です。しかも混雑を緩和するためにある一定の時間入場制限しています」と言う。当初は台湾料理店や物産会社に出展要請して「台湾祭」を実施していたと言うが「商業的に厳しい時期が続きました。だからいまは店舗の全てを直営にしました」と、「台湾祭」のために出展人員を集めて事業化に方針転換したという。

台湾本場の味を提供する

 「何より台湾の本場の味にこだわりました」。「台湾祭」で提供される台湾料理はその全てが本番の味。日本人向けにアレンジは一切していない。「日本人の口に合うか不安はありましたが、本当の台湾を味わっていただきそれで台湾ファンになっていただけるのが一番です」。5月8日まで約1ヶ月間開かれた東京タワーでの「台湾祭」では、本場の「胡椒餅」と「天仁茗茶」を目玉にした。

台湾祭で提供される台湾料理はその全てが本番の味

 「365日、日本で台湾の夜市を目指したい」。昨年、初めて大型ショッピングモール「木更津アウトレットモール」で「台湾祭」を開催した。老若男女幅広い方々に「台湾祭」を知っていただけたという。年内はさらに名古屋と大阪地区で開催する計画があり、今年の秋口には、大阪堺のアウトレットモール内に台湾物産展の常設も決まっているという。東京タワーと横浜「赤レンガ」の定例開催はすでに決まっている。さらに、2023年には北海道地区と九州地区で開催する予定だ。

台湾本場の味を提供する

 「いずれは47都道府県に全国展開したい。台湾祭を一つのブランドにしたい」と欲はつきない。台湾本場の味を、フィルターを通さずにそのまま提供する姿勢。そして首都圏地域にとらわれずさらに地方で開催する事で「台湾を身近に感じていただき、台湾を知っていただき、そして台湾ファンになっていただければ」と、夢はつきない。日本と台湾の友情はこうしたイベントが一役買っているのかもしれない。日台の絆はさらに深化するだろう。