TSMC熊本工場が建設着手~24年12月の本格稼働目指す

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世界大手の半導体メーカー台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県菊陽町の工場進出のために設立した子会社JASM(堀田祐一社長)が4月19日、熊本市内で事業概要を説明し、同21日に菊陽町で工場建設に着手する事を明らかにした。同時に菊陽町と立地協定を締結した。稼働は2024年12月の出荷開始を目指す。

協定締結式にはTSMCの堀田社長と後藤三雄菊陽町長が出席し、蒲島郁夫熊本県知事の立ち合いの下に協定書に署名した。「日本国内で初めての工場が熊本県に建設されることを知事として大変嬉しく思います」(蒲島県知事)と述べ、 「九州そして熊本が、将来世界における一大半導体生産地域となる大きな可能性があると期待しています」(堀田社長)と話した。

新設工場はスマートフォンやコンピュータ等に使用されるCPUの元となる半導体ウェーハを月間5万5000枚製造する予定で、同町の第二原水工業団地に工場棟と事務所棟、電力などを供給するための「用力棟」を建設する。主に国内企業へ提供する考え。

建築面積は計約7万2200平方メートル。総投資額は約86億米㌦としており、日本円に換算すると、1兆円規模。県内への新規工場立地で過去最大規模の投資額となる見込み。先端半導体の国内生産を促す方針に基づき日本政府が半額程度を補助する方針で、県も最大50億円を補助する。 

雇用は約1700人を計画し、このうち7割の人員を新規雇用もしくはアウトソーシングする見込み。技術者約320人はTSMCから出向する見通し。すでに台湾から技術者10人とその家族が熊本入りしている。また、ソニーグループからも約200人が出向し、残りの約1200人を新規採用や派遣で確保する。技術系新卒の募集の開始も明らかにした。