台湾救援隊、被災地で捜索救助活動開始 人道支援寄付も

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捜索救援活動中の台湾救助隊(写真:中央社)

トルコ南部で発生した大地震から3日目の2月8日、台湾国際緊急救援隊先発隊40人が被災地「アドゥヤマン」に到着し、地震で倒壊した8階建てビルの捜索救援活動に当たった。第二陣90人もトルコ空港で待機しており、捜索装備が到着しだい現地に赴く予定。

第二陣90人の救援隊が出発(写真:Taiwan Today)
台湾救助隊がもう一人の生存者を発見(写真:中央社)

台湾内政部によると、先発隊は現地時間同日夜、倒壊したビルから一名の生存者を救出したほか、もう一名の生存者を発見し、救援活動を続けている。台湾政府はこのほか、2月6日に発表した被災者への人道支援金20万ドルを200万ドルに引き上げることを発表した。

吳釗燮外交部長がトルコ駐台湾代表処を訪問(写真:中央社)

また、トルコの駐台湾代表処の要請により、台湾での人道支援物資の寄付が始まり、寄付金額が初日に1000万新台湾ドルを超えたという。

陳建仁行政院長が空港で救助隊の出発を見送った(写真:Taiwan Today)

国連「国際捜索と救援グループ」(INSARAG)の公式掲示板でも、初めて台湾の国際緊急援助隊を一つの救援隊として記録。内政部消防署は「INSARAGにおいて初めて載せられたことに感謝したい」とコメントした。

なお、台湾教育部は台湾人の被災状況について、台湾人留学生全員と連絡を確保したと発表。また在トルコの台湾僑會は台湾メディアに対し「現地の台湾人の安全状況は把握している」とし「3人の台湾人が被災地でボランティア活動をしている」と発した。地震被害に及んだシリアでは在住の台湾人はいない模様。