外務省が主催する第16回日本国際漫画賞の授賞式が3月2日、都内で開かれた。「ネコと海の彼方」の作品で優秀賞を受賞した台湾人漫画家星期一回収日さんが出席。星期一回収日さんは「幸運なことだと思う」と微笑みで語った。
作家陳巧蓉さんが原作を手がけた「ネコと海の彼方」は、性格の違う2人の少女の友情を描いた作品で、受賞された漫画は元々星期一回収日さんが陳さんのフェイスブックでの投稿から始まったという。編集者の目に留まり、短編漫画のプロジェクトが一冊になるほどの量に達したため出版された。
星期一回収日さんは、会場に来られなかった陳さんの代わりに「これまでの人生で何度も物語に助けられてきた。読者にとってささやかながらも長い間続く力になれば」とメッセージを伝え、会場から反響を呼んだ。
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは「台湾文化部は漫画人材の育成と国際交流を重視しているとし、台湾の漫画家と出版社の国際協力の機会を増やしている」と説明した。