台湾対日本窓口機関・台北駐日経済文化代表処の台湾文化センター主催の「漫画の絆 台日色紙展」が4月27日、同センターで最終展示を始めた。同センターの王淑芳センター長は「展示が終わるとすべての作品が所属機関に返す」とした上で、同展覧会を観る最後のチャンスとなっている。
始まりは日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会が東日本大震災から10年の節目となる2011年、震災時の台湾からの支援に対して、改めて感謝を伝えることを日本の出版社、漫画家に呼びかけた事による。113人の人気漫画家による「台湾への感謝」の気持ちを込めた108枚の色紙を、台湾で巡回展を開催した。
2021年における台湾での感染拡大が厳しくなる中、日本から台湾に合計6回のワクチンの無償提供が行われた。これに対し、120人の台湾漫画家が色紙を描き、日本の色紙と合わせて台北国際コミック・アニメフェスティバルで展示され、話題になった。
期間中は、色紙展示と合わせ、同センター内の閲覧室で色紙を描いた一部の台湾漫画家の作品も展示している。同センターは「来場の方に台湾漫画家の色紙と作品に触れていただき、台湾漫画の魅力をより深く知っていただける」とコメントした。
また色紙展の写真を撮影してSNSで投稿した客に、オリジナルの台湾茶のティーバッグセットを贈呈。同センターは「台湾で百年以上の歴史を持つ『華剛茶業』とコラボしたもので、パッケージには台湾の人気漫画家である阮光民さん・柯宥希(顆粒)さん・彭傑さんの3名のイラストを使った当イベント限定ノベルティとして制作している」と説明した。
台湾文化センターでの展示は5月31日まで。