台湾の双十国慶節の祝賀大会の準備を担当する国慶籌備委員会はこのほど、今年の国慶節の定番イベント「双十国慶花火大会」を「台中市梧棲漁港で実施する」と発表した。台湾台中市で行われるのは2014年以来9年ぶり。
同委員会の花敬群事務局長はメディアの取材に「すでに台中市の盧秀燕市長ら関係者を表敬訪問し、花火の実施で合意している。今回の開催地について蔡英文総統も游錫堃立法院長らの支持を得ていた」と話した。花火大会の目的については「国の重要な祝賀行事と共に国家を宣伝する重要なチャンス。施政結果を示して国民の団結を強め、世界の関心を集める」と説明した。
同委員会の報道資料によると、花火大会の内容は台中市と共同で計画すると説明。「中央政府と自治体が心を一つにして協力することで、花火は国民全体に全く新しい感動を与える素晴らしいものになるだろう。台湾中の人々が台中市で一緒に花火を観賞し、この幸福で活力に満ちた街に集おう」と呼びかけた。
台中市で過去に国慶節の花火大会が行われたのは2002年と2014年。台中市政府は「本市は当時、花火大会の開催と共に大規模なコンサートや農産物、特産品のブースなど、充実した関連イベントを多数実施し、国民に深い印象を残し、評価されている」とコメントした。
台湾の国慶花火大会は1953年から始まり、当時は台湾総統府の近隣で実施していた。2000年政権交代後は各県市で開催するようになり、市民から評価されている。昨年は台湾嘉義県の国立故宮博物院南部院區で行われた。