台湾3大生活圏で定期券導入 7月1日実施

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TPASSは7月1日より実施(写真:中央社)

台湾交通部はこのほど、7月1日より台湾北部(台北市・新北市・基隆市・桃園市)、中部(台中市・彰化県・南投県・苗栗県)、南部(台南市・高雄市・屏東県)の三大生活圏で、特定の交通機関が1カ月間乗り放題となる定額定期券「TPASS」を導入すると発表した。台湾政府は1カ月当たり延べ62万人の利用を見込んでいる。

TPASSを購入する市民(写真:中央社)

販売価格は、台湾北部のTPASSは1200NTD(約5435円)。台湾中部のTPASSは台中市市民699NTD(約3165円)、台中市市民以外999NTD(約4524円)。台湾南部のTPASSは999NTD。いずれも在来線(台湾鉄道)、長距離バス、メトロ、ライトレール、路線バス、自転車の公共シェアリングサービス、渡船などが利用できる。

台北市ではすでに、台北メトロや台北市、新北市の路線バス、淡海及び安坑のライトレールなどが1,280NTD(約5,800日本円)で1か月間乗り放題になる定額定期券の販売を行っている。

交通部は6月8日の記者会見で「TPASSは政府主導で実施する新たな定額定期券だ」と説明し「TPASSのTが、台湾(Taiwan)、交通輸送(Transport)を代表するほか、Together、Tour、Trustなどの意味も含まれる」と明らかにした。

交通部の王国材部長(写真:中央社)

また交通部によると、台湾の全22県市のうち、離島の金門県と馬祖を除き、残り9県市についても年内に導入される見通し。同部の王国材部長は政策導入の目的について「脱炭素化に貢献するとともに、通勤者の経済的負担を減らすことにつながる」と話した。