【熊本訊】台湾台中市出身の真華しゅっかさんは、日本の国家資格を持つ在日30年以上の現役の美容師として、目下、癒やしのセラピストとして活動している。台湾で学んだ台湾式シャンプーに、日本で身につけた美容や整体の技術を取り入れ、台湾文化を日本に伝えている。

2023年に「HANAMICHI全国大会」50代部門の1分間スピーチコンテストでグランプリを受賞。これをきっかけに、台湾と日本の文化の架け橋として活動する決意を強めたという。その後、熊本県宇城市で2024年に古保山リゾート温泉内に小屋サロンを開設。「台湾式小顔ヘッドスパ」と温泉を組み合わせた施術を始めた。技術を学んだ生徒らが、やがて各地の温泉地で活躍することを夢見て、毎月、関東と熊本を往復して技術を伝承してきた。

しかし、2026年7月28日午後4時27分、熊本を大地震が襲った。宇城市では最大震度7を観測。サロンでは鏡や棚の上の物が落下し、真華さんは裸足のまま外へ飛び出した。幸いけがはなかったが、町の景色は一変した。
被災した顧客が営む和食店では、地震発生の1時間後に予定されていた80人分の宴会料理がすべて床に散乱。水道などのライフラインが止まる中「湧き水で食器を洗い続けた」と聞き、連日の40度近い酷暑の中で、真華さんは友人と用意したおにぎりや食料、塩分補給品を届け、片付けを手伝った。
1カ月後、真華さんはセラピスト仲間と再び熊本へ。避難所や体育館、防災センターを回り、被災者や支援スタッフにヘッドスパや施術を行った。「今晩は少し眠れそう」「体が楽になった。また片付けを頑張れる」。被災者から寄せられた言葉に、癒やしの力が心身の支えになることを改めて感じたという。
真華さんは「震災によって、普段当たり前だと思っていたものへの感謝に気づきました。今できることを精いっぱい行い、後悔しない自分でありたい」と語る。今後も報道されにくい村や集落、高齢者が暮らす地域を訪れ、支援活動を続ける考えだ。
台湾式ヘッドスパを通じて被災者に寄り添う真華さん。その活動は、癒やしとともに台湾と日本を結ぶ新たな架け橋となっている。
2026.09.03














































