総統選後の台日関係を貿易センター所長、陳英顕氏に聞く

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 日本のジェトロと同じ役割を担う台湾貿易センター(略称TAITRA/タイトラ)。日本には東京と大阪、福岡に事務所があり、陳英顕氏は東京事務所の所長。日本への赴任は今回が3回目で、3年目を迎えている。「日本は文化が発達した最高の国です。ビジネスチャンスも多くあります。このような環境で企業の手助けができることは、とても達成感を持つことができます」
馬総統再選については「現状維持ができ、台中の経済関係は更に緊密化します。中国政府は台湾企業には優遇策を講じています」この状況は日本の企業にとってもチャンスだと陳氏は主張する。「台湾と日本の合弁企業を立ち上げます。そうすれば、台湾の企業として中国に進出できます。技術や品質管理は日本企業が担い、中国におけるマネジメントは台湾人が担当します」中国に進出しながら、文化、習慣の壁に阻まれ撤退する日本企業が増えている。活路が見いだせずにいる日本の経営者にとって、何よりの朗報だろう。
また、台湾では日本企業の台湾への進出、投資を全面的にバックアップをする。「台南に日本企業向けの工業団地“JT-PARK”を準備中です。日本人学校も開校します。経済部からは日台産業連携推進力オフィスを設置。行政の面からもサポートし、パートナーとなる台湾企業の紹介から台湾での株式上場もお手伝いします」
中国への進出企業は、日本だが、台湾企業は7万社と言われている。そのノウハウを得られるこのチャンスを、台湾進出、中国進出を計画している経営者は見逃す手はない。

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