22キロの碑を背負い訪台 70代の日本人男性が感謝の碑を贈呈

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 昨年の東日本震災後、多くの支援を寄せた台湾に感謝の気持ちを伝えようと、70代後半の柳川陽史さんは3日、子供時代を過ごしていた台湾中部の港町、鹿港鎮(彰化県)を訪問。「友情の花」の文字が刻まれた碑を贈呈した。
 
 震災の後、被災地の子供たちの学校復帰に鹿港鎮から50万円が寄付されたと知り、感謝の碑を贈ることを決意したという。柳川さんは、「重たいけど、持ってきてここに置くことに意義がある」と述べ、わざわざ大阪から22キロの碑を背負ってきた理由を説明した。
 
 贈呈式が行われたのは日本統治時代、鹿港街長の宿舎として使われていた鎮史館(歴史資料館)。柳川さんは1940年から、街長だった母方の祖父、田口茂雄さんと共にこの木造家屋で5年間生活していた。