~葡萄の里・南投県信義郷~ぶどうマラソン開催

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 今年で三回目を迎える南投県信義郷の「ぶどうマラソン」が6月28日に開催された。マラソンコース沿いの殆どが葡萄畑であることから、「ぶどうマラソン」と呼ばれている。
開会式は朝6時から同郷の梅子夢工場で行われ、史強郷長は「応援に感謝しながら頑張って走ってください」と挨拶、続いて出場者約2800人が健闘を誓い合った。また、早朝にもかかわらず、国会議員の林明溱氏、馬文君氏、南投県議会議員の陳淑惠氏や史清水氏らも応援に駆け付け、出場者を激励。マラソンは42.195キロの全コース組と23.2キロの半コース組とに分かれて、各自が自身の限界に挑戦した。また、コース途中には原住民集落も多々あり、選手らはレース中も原住民の歌や踊りの歓迎を受けていた。
 南投県信義郷は2010年より省エネルギーや二酸化炭素削減、観光振興、農作物の輸出拡大を促進する目的で「ぶどうマラソン」を毎年開催。各方面から高い評価を得ている。同郷は台湾を代表する葡萄の産地で、多くの住民が農業によって生計を立てている。高地が多く、昼夜の温度差が激しいため、特にぶどう(巨峰)や高山茶などの生産が盛ん。原住民が多く、ブヌン族文化発祥の地でもある。高い山がそびえる南投・信義郷は台湾屈指の景勝地としても名が知られている。