台湾の大手電機メーカーTECO(東元)グループの取締役会が6月16日に開催された。会長黄茂雄氏の長男である、黄育仁氏が初めて出席。育仁氏は同グループ東友科技、聯昌電子の社長でもあり、同グループ後継者有力候補の一人と見られる人物。16日の取締役会で、最も注目を浴びた人物である。
現会長の劉兆鎧氏は、現在で69歳で間もなく定年を迎える。その後、会長の椅子に黄育仁氏が座る可能性は高い。黄茂雄氏は自己の退職前に、長男育仁氏に跡を継がせるのではないか、などと噂は絶えない。育仁氏は、現在同グループ最年少のCEOであり、日本とアメリカへの留学経験もある。また、電子部品大手メーカーの聯電の米国法人で修業を積み電子業界に熟練している。今後期待が持てる新人である。
また、今回の取締役会では新たに独立取締役を2人選出。委員会の審査、監査担当を新設し、これで独立取締役は3人となった。