くまモン営業部長大活躍 熊本県訪台で観光アピール

0

熊本県は24日、観光の認知度向上及び農林水産物等の販路開拓の為に来台し、一日目の今日、航空会社に対する売り込みや現地旅行会社、マスコミ対象の観光プロモーションを行った。

 

 

台北市内のアンバサダーホテルでは観光説明会が行なわれ、会場は50人以上の旅行会社関係者が集まった。本来は蒲島郁夫熊本県知事がトップセールスを行なう予定であったが、首相官邸で開かれた「教育再生実行会議」初会合出席のため、急遽取りやめとなり、村田信一副知事とくまモン営業部長が代役を務めた。くまモンの愛くるしい姿は、会場を大いに盛り上がらせた。

 

多くの旅行会社関係者が集まった会場。
多くの旅行会社関係者が集まった会場。

 

村田副知事は挨拶で、台湾から熊本県への旅行者数は以前は2万5千人程度だったものの、昨年(2012年)は1月から9月までの統計で、3万人を超えた事を明らかにし、「熊本県は九州の真ん中に位置し、九州の観光拠点」と、地理的な利便性を強調した。また、熊本城、阿蘇、温泉、美食などの熊本観光の魅力にも触れ、特に食に関しては「安全で安心な食材の宝庫」と太鼓判を押した。

 

村田信一副知事
村田信一副知事

 

 

説明会の中盤からは「ゆるキャラグランプリ2011」王者にも輝いたくまモンが登場し、会場からは大きな歓声が沸き起こった。熊本県からの出席者も巻き込んで「くまモン体操」を披露したほか、写真撮影では多彩なポージングで旅行会社関係者を魅了した。台湾の旅行会社の担当者は「くまモンは台湾でも知っている人がいる。観光プロモーションでゆるキャラを起用するのはとても面白い」と斬新な訪台プロモーションを歓迎した。

 

くまモン営業部長
くまモン営業部長

 

 

観光説明会に出席した黒川温泉ふもと旅館の松崎郁洋社長は「台湾の人は(黒川温泉を)知らないと思うが、日本の温泉には凄く興味を持っているので、今から(発展の)可能性はあると思っている」と台湾市場開拓への期待を語ったほか、「24軒の旅館全てに趣向を凝らした露天風呂がある。入湯手形を使って3軒の温泉を回ることもできる」、「日本の田舎を味わってほしい」と黒川温泉の魅力を述べた。

 

会場で配布された冊子。至る所でくまモンの姿を見ることができる。
会場で配布された冊子。至る所でくまモンの姿を見ることができる。

 

また、説明会に先立って行なわれたチャイナエアラインとの話し合いについて村田副知事は、「(台湾における熊本県の)知名度や、もっとチャーター便の実績を増やす事が大事」と定期便の就航に向けて今後も努力、協力していくと言うやり取りがあった事を明らかにしたほか、昨年11月の県立大津高校の修学旅行でチャイナエアラインのチャーター機を利用した事にも言及し、「台湾のサービス業も洗練されて来ている。安心して国民の皆さんをこちら(台湾)に送れる」と、台湾航空会社の熊本定期便就航に強い期待を寄せた。

 

熊本特産の酒も振る舞われた。ここでもくまモンをあしらったパッケージが見受けられる。
熊本特産の酒も振る舞われた。ここでもくまモンをあしらったパッケージが見受けられる。

 

ちなみに、くまモン隊の日野芳美さんによると、くまモンの台湾の第一印象は「暖かい」、「ご飯がおいしい」だそうで、「くまモンの中の人も日本からいらっしゃったのですか」との本紙記者の質問に対しては「中に人はいないんです」と答えた。