宝塚歌劇団台湾公演制作発表会見が盛大に開催

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会見の様子
会見の様子

 台北駐日経済文化代表処・宝塚歌劇団は、30日、台北駐日経済文化代表処において「宝塚歌劇団台湾公演記者会見」を開催した。

沈斯淳代表、宝塚歌劇団、協賛各社のみなさん
沈斯淳代表、宝塚歌劇団、協賛各社のみなさん

会見には、駐日・代表処の沈斯淳代表、宝塚歌劇団小林公一理事長、星組男役トップスター柚希禮音さん、トップ娘役の夢咲寧寧さん、男役二番手スターの紅ゆずるさんのほか、怪盗・楚留香(そりゅうこう)演出の小柳奈穂子さんほか、協賛会社の台湾中信グループの呉一揆総経理、長榮集団聶國執行長、旺宏電子股份有限公司涂泰郎代表も加わった。

当日は、記者会見に先立ち、公益財団法人交流協会、台北駐日経済文化代表処や前述協賛各社、台湾メディアなど約40人が東京宝塚劇場で台湾公演で演じられる星組の華やかな演目(「宝塚ジャポニズム~序破急~」(作・演出植田紳爾)、「Etoile de TAKARAZUKA」(作・演出藤井大介)を観劇した。なお、この日の他の演目「めぐり会いは再び」に替わり、台湾公演では、オリジナルミュージカル「怪盗楚留香外伝~花盗人~」(脚本。・演出小柳奈穂子)が加わることになっている。「楚留香」は2007年に台湾でF4のケン・チュウ主演でドラマ化され、大ヒットした作品。

会見の様子
会見の様子

会見の冒頭、挨拶に立った沈斯淳代表は、「今年いちばん注目されている台日文化交流イベントで待ち望まれていた公演が4月6日から14日まで全12回上演されることになりました。代表処として推進してきました宝塚歌劇団の公演がいよいよ実現することを非常に嬉しく感じています。また、宝塚家劇団にとっても台湾初公演が創設99年の記念公演となり大きな意義があります」と述べ、すでにチケットが完売状態であることを喜んだ。

 宝塚歌劇団小林公一理事長は、一昨年の3月11日、東日本大震災時の台湾からの多額の義援金に感謝の言葉を述べた後、「代表処を初めとして多くの方々からの要請を受けまして初めて台湾に行くことになりました。多くの皆様に宝塚歌劇団を楽しんでいただき、日本と台湾の文化面での交流がより密接になるよう頑張って参ります」とつけ加えた。

 ちなみに、宝塚歌劇団がこれまで訪れた国は17ケ国、述べ128箇所で、24回の海外公演を行っている。

 この後、協賛各社からの宝塚歌劇団の公演をサポートする意義について熱のこもった話があった。

柚希禮音さん(中央)、夢咲寧寧さん(右)、紅ゆずるさん(左)
柚希禮音さん(中央)、夢咲寧寧さん(右)、紅ゆずるさん(左)

 会見の後半の質疑応答の時間には、主に台湾メディアから出演者(柚希禮音さん、夢咲寧寧さん、紅ゆずるさん)や演出の小柳奈穂子さんへの質問が相次いだ。「楚留香をどんなふうに演出するのか」「TOPスターのプレッシャーは」「どのような努力で今日の地位を築いたのか」「男役は普段の生活ではどうなのか」「TOPスターが背負う羽の重さは何キロか」などの質問に、会場は笑いに包まれた。

 公演の予約状況についての質問に小林理事長は「公演が行われる台北国家戯劇院は1500席。12回公演で18000席ございます。このうち9割強がすでに売れております」と述べた。日本からも1000人ほどのツアー客が観劇に参加するようだ。

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