留日台湾同郷会68周年懇親大会、盛大に開催

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懇親会の最後にステージで合唱する主催者&来賓の皆さん
懇親会の最後にステージで合唱する主催者&来賓
会場の様子
会場の様子

68周年懇親大会執行委員会(総責任者:中華民国留日台湾同郷会蘇成宗会長)が2年ぶりに主催する「中華民国留日台湾同郷会68周年懇親大会」が、12日、都内で盛大に開催された。ホテル地下2階の大宴会場は、ステージの前方に設けられた数十席を数える横長の貴賓席を33の円卓が囲む形。参加者は400人以上を数えた。開場の午後5時30分には続々と来賓や華僑団体関係者・個人が受付に列を成した。

留日台湾同郷会蘇成宗会長
留日台湾同郷会蘇成宗会長

午後6時過ぎ、懇親大会は、東京中華学校の生徒らによる“獅子舞”演舞から始まった。会場を練り歩く獅子舞効果でお祭りムードは一気に高まった。開会挨拶は留日台湾同郷会蘇成宗会長が行った。蘇会長は、第二次世界大戦が終わった1945年に会が設立されたのは「台湾人が生きていくためには力を合わせなければならなかった」からだとし、その後、68年の活動のなかで2つのモットーを大事にしていると述べた。「一点目は、親睦第一、『和をもって尊しとなす』。2点目は、日本と台湾の架け橋になる。両国の繁栄と繁盛に尽くす」だった。

台湾政府僑務委員会呉英穀委員長
台湾政府僑務委員会呉英毅委員長

次いで、来日した台湾政府僑務委員会呉英毅委員長が祝辞を述べた。「私のいい友達、私のいい友人たち」という言葉から始めた呉委員長は、「僑務委員会を代表して皆様方のこれからの成功とご健勝を心からお祈り致します。どうか健やかにお過ごしなされることを祈念します」と語ると会場は大きな拍手に包まれた。また、台北駐日経済文化代表処沈斯淳代表は「代表処の活動に対し、皆様には、日頃から支持をいただき、感謝致します。これからも日台間の交流・友好を強化して参りたいと思います。新年の祝福を心よりお祈り申し上げます」と述べた。

日本中華聯合總會詹徳薫名誉会長は、68年前設立経緯に触れ、「どういう国を作るのか、これから日本でどう生活していったらいいか、皆、困り果てていた時に、先人・有志の皆さんがこの会を作ってくださいました」と述べ、同郷会ができてから情報の量が増え、情報交換も盛んになり、互いに商売をしたりするようになった。かつて資金は無尽講を利用して集めたことなどを紹介し、先人たちの苦労を慕んだ。

大江康弘参議院議員は壇上で「今年も皆さんと一緒に頑張って参ります」と北京語と日本語で挨拶、喝采を浴びた。西田実仁参議院議員も流暢な北京語で挨拶し、司会から拍手の要請が出たほど。「(マスコミの取材を受けて)今年1年を象徴する言葉として『蘇』(よみがえる)を選びました。「蘇」は蘇会長の名です。蘇る1年にしたいと思います」と述べた。

来賓最後の挨拶は、台湾から来日された台湾奉天宮何達煌理事長だった。何達煌理事長は「日本と台湾がますます交流を深められるよう願掛けをして参りました」と延べ、参加者は拍手で応えていた。

この後、歴代の会長・理事に対して感謝状が渡された。代表に予定されていた荘海樹名誉会長が都合で欠席されたため、蘇成宗会長から詹徳薫名誉会長に贈られ、参加者から大きな拍手が起きた。

台湾歌謡曲のスター歌手冉玲さん
台湾歌謡曲のスター歌手冉肖玲さん

午後7時過ぎ、日本中華聯合總會毛利友次会長の乾杯の音頭で第2部の餐會(ディナーショー)となった。目玉は台湾から来日した芸能人で、歌手(兼ラジオパーソナリティ)の楊燕妮さん、そして台湾の歌謡曲のスーパースター、冉肖玲さんだった。ほかに、パントマイム(小丑獣劇団)、演歌歌手白川恵美さんも登場、会場を盛上げた。恒例の抽選会は午後9時過ぎから始まり、今回は台湾への往復航空券が10枚ほども航空会社などから提供され、豪華な内容に参加者は、番号が発表される度に歓声で応えていた。

抽選会で航空券を当選者に渡す弊社社主
抽選会で航空券を当選者に贈る弊社社主

壇上での大合唱の後、午後10時少し前に閉会となった。