自民党岸信夫‧秋元司両議員インタビュー 日台の良好な関係を「形」に

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自民党の衆参両院からなる「日本‧台湾経済文化交流を促進する若手議員の会(日台若手議連)」の代表議員が、ゴールデンウィーク中の4月29日から5月2日にかけて台湾を訪問した。訪問中の5月1日、アンバサダーホテル(台北市)で岸信夫、秋元司両衆議院議員にお話を聞いた。

 

岸信夫議員(左)、秋元司議員
岸信夫議員(左)、秋元司議員

 

Q:訪台の目的。この時期の訪台について。

岸信夫議員(以下岸):「馬英九総統への表敬訪問」、「王金平立法院委員長への表敬訪問」、「国民党及び民進党立法委員との交流」、「李登輝元総統への表敬訪問」、「林永楽外交部長」、「交流協会を通じて日本人会の日本の企業の方と意見交換」、そんな所ですかね。また、国会が実質的に「休会状態」になっている。時間が取れると言う事で(訪台した)。

秋元司議員(以下秋元):(休会状態と言うのは)ゴールデンウィーク中で、委員会が開かれないと言う事ですね。

Q:近年、日台関係の距離が近付いている印象を受けるが。

岸:元々台湾と日本は良い関係だったと思います。二年前の震災の時に台湾が世界でも一番の支援をしていただいた。その事を通じて、日本国民の中にも台湾の存在が日本に近いと言う事を再認識した。オープンスカイ協定、日台投資協定、あるいは台湾の免許証が日本でも使えるなど、色々な交流が盛んになっている。それぞれの積み重ねで、特に日台関係は近い関係になっていると思います。

Q:台湾での政治的立場が異なる人々とお会いしているが。

岸:やはり我々にとっての台湾と言うのは、政党がどうのこうのと言うものではない。外交関係は、当然我々も、日本側でも例えば、この間民主党の政権交代が有った訳ですけれども、本来、何処の政党が取ろうとも日本と台湾の関係は、その重要さが変わるものではないと思います。ですから、民主党も当然ながら同じような交流をしているかもしれませんし、我々もそう言う事でやって行きたいと思っています。過去に於いても、国民党時代にも親しくやってきました。民進党が政権を取った時にも交流をしてきた。それは政権を選ぶのは我々ではなく、台湾の人たちですから。台湾の人たちがどうような選択をしようと、我々が目指すのは日本と台湾の関係を良好に保って行こうというものです。それぞれの方の意見を聞いていくのも必要なのかなと。

Q:今後、どんな日台関係を築きたいか。

岸:今中国がどんどん海洋進出している、あるいは北朝鮮がミサイル実験をやり、核実験をし、今度またミサイルを撃とうとしている。我々日本を取り巻く安全保障の関係が非常に厳しくなっていますねそう言う中で台湾の存在と言うのは地域の安定と言う意味で大変重要だと思っています。台湾と中国と言う関係もまた別に有ります。そうした中で日本と台湾は自由と民主主義と言う同じ価値を共有している。そうした所としっかり意思疎通をよくしていく。関係を近いものにしていく事は大変重要だと思うし、これからも続けていく。

秋元:今まで日本と台湾は良い関係でした。良い関係をいよいよ、形にする時が来たのかなと。それが漁業協定と言う形で、第一歩を示されたのかなと思う。我々は若手議連ですから。これからの将来を見据えて、関係を構築して、勉強して、人間関係も作って、良好な日台関係を作って行こうとする目的の議連ですから。

岸:そう言った意味で我々は動きやすい。自由です。何でも言える立場では有ります。ですからそう言う所から積極的に発信して行きたいですね。