エイズが青年死因で初の10位入り

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 行政院衛生署疾患管理局によると、昨年の青年の死因上位10位に始めてエイズ(HIV)が入った。2012年は15歳から24歳の年齢層で7人がエイズで死亡している。同年の15歳から24歳までの若者の死亡人数は1340人で、死因の一位は不慮の事故で46.1%を占め、続いて自殺14.6%となっている。

 台湾大学付属病院感染症科主治医師によると、7人という数字は氷山の一角に過ぎず、昨年は2224人が新たにエイズに感染※し、そのなかで635人が15歳から24歳の若者で、エイズ感染者は年々増加傾向にあると警笛を鳴らしている。 

 エイズ患者の支援団体である台湾露徳協会は「一部の若者は警戒心が足らず、安全性に欠ける性行為をしている。それによって体調が悪くなっても風邪等と思い込み、エイズに感染したとは気がないケースがある。結果として医療機関での受診を遅らせてしまう」と指摘している。また、エイズ感染者が増加していることについては「自分だけは大丈夫」と思い込んでいることと、エイズ感染と思われる体調不良などの問題があっても他人に相談できないことが原因だとしている。 

 ※エイズ感染…性行為などでエイズ(HIV)に感染した段階では保菌者(エイズ感染者)で、カリニ肺炎や日和見感染症などの症状が現れるとエイズ発症となりエイズ患者となる。