福岡市と新北市、無線LANで提携開始

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WIFIがフリーで利用できる
WIFIがフリーで利用できる

日本の自治体と台湾の自治体が、インターネットの世界でも提携を始めた。福岡市は公衆無線LANサービス「Fukuoka City WiFi」(福岡市・天神地下街などで利用可能)と、台湾・新北市の無線LANサービス「New Taipei City WiFi」のWiFiローミングサービスを開始した。

新北市の「New Taipei City WiFi」利用者が普段使用しているIDとパスワードを使用することで、福岡市の「Fukuoka City WiFi」の利用が可能になるもので、東京都のNTTブロードバンドプラットフォームと台湾の大手通信会社・中華電信が自治体向けに提供しているフリーのWiFiローミングを提供することで実現した。自治体の公衆無線LANサービスに於いて、海外提携でのローミング実施は世界でも例がないと言う。

新北市のWIFI利用申し込みは、新北市政府のホームページ(日本語版も有)から、携帯電話番号とチェックコードを入力後、パスワード、SM認証コードを入力すれば完了する。

「Fukuoka City WiFi」は現在、日本語、中国語簡体字(中国大陸で主に使用)、韓国語、英語の4カ国語に対応しているが、WiFiローミングの導入に合わせて、繁体字中国語(台湾や香港で使用)にも対応する。サービス開始からのアクセス数の累計は100万回を超えている。福岡市は、今後、海外の他のエリアとの公衆無線LANサービスとの提携も視野に入れているという。

今回の新北市との提携について、福岡市は、ネット環境が整うことで観光客がより多くの街の魅力に触れることができ、福岡を訪れる観光客の利便性の向上にも繋がる、としているが、台湾からの利用者は「台湾人の多くが利用する『台北市』のサービスとの連携はないのか…..」という声も出ており、今後、利用者の生の意見、要望に答えることができるかが課題となりそうだ。