横浜で台湾ビジネスセミナーが開催

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IDECの屋代昭治理事長(中)、台湾貿易センター東京事務所長陳英顕所長(右)、ASEジャパン(株)鍾智孝代表取締役社長(左)
IDECの屋代昭治理事長(中)、台湾貿易センター東京事務所長陳英顕所長(右)、ASEジャパン(株)鍾智孝代表取締役社長(左)

公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC)が主催した、台湾貿易センター(TAITRA)・横浜企業経営支援財団連携記念「台湾ビジネスセミナー」が10月23日、同財団内で開催された。

IDECとTAITRAの連携は2006年にさかのぼる。TAITRAは日本のジェトロのような貿易振興を図る機関だが、国際企業人材育成センターという人材育成機関を有し、日本語と貿易の教育を行い、日本語を学んだ学生をIDECが窓口となって横浜市内の企業にインターンとして紹介している。

会場の様子
会場の様子

IDECの屋代昭治理事長は冒頭の挨拶のなかで、「これまで9年目で145社、171人の実績がございます。このうち、横浜市内の企業に3社、6人が就職されました。今後、TAITRAとの関係は人材の交流にとどまらず、TAITRAの力を借りて台湾企業との連携によって横浜の企業を東アジアや東南アジアに展開していければと思います」と述べた。

続けて台湾貿易センター東京事務所長陳英顕所長による講演「台湾企業の強みと日台ビジネスアライアンスのグローバル展開」が行われた。

陳所長は「台湾経済の躍進」「台湾企業の強み」「親日的な台湾」「台湾を活用、日台連携の最新事例」「展望」の順に豊富な事例をもとにユーモアを交えながら分かりやすく話した。中でも鴻海の紹介は初めて耳にすることも多く、参加者は熱心に聞いていた。経済に関わらず、台湾の全体像が理解できる充実した講演内容だった。

また、ASEジャパン(株)鍾智孝代表取締役社長は「半導体産業の最新動向とASEのグローバル戦略」と題し、講演した。鍾社長はASEグループの成長の背景を紹介しながら、日本の半導体産業はなぜ弱くなったのかという質問に対して、「世界の半導体産業は水平分業でやっていますが、日本の企業は垂直統合にこだわる傾向があります。この辺りにもヒントがあるかもしれません」と述べていた。

午後2時から始まったセミナーは盛況のうちに午後4時、閉幕した。