第26回東京国際映画祭が開幕、グリーンカーペットに台湾映画出演者も登場

0
フェスティバルミューズを務める女優・栗山千明
フェスティバルミューズを務める女優・栗山千明

アジアで最大規模の第26回東京国際映画祭が10月17日、東京・六本木ヒルズで盛大に開幕した。

グリーンカーペット
グリーンカーペット

オープニングイベント・グリーンカーペット開始の午後4時には特設会場である六本木ヒルズアリーナは映画祭関係者、国内外映画スターに加えて、約3000人のファンでいっぱいになっていた。まず、フェスティバルミューズを務める女優・栗山千明が登場、歓声とどよめきの始まりだった。フェスティバル・ナビゲーターは斉藤工と山崎紘菜が務めた。会場を取り巻くように敷かれたグリーンカーペットの周囲はスチールやムービーカメラで埋め尽くされた。あらかじめ決められた順番通りに豪華なゲスト(映画作品単位)たちが次々と登場、3カ所の取材ポイントではカメラマンに笑顔で応えた。1番から50番まで約300人が歩いた。終えたのは午後6時半過ぎだった。

高雄ダンサーのホー・ウェンシュン監督(左2人目・台湾)、ファン・ウチョル監督(右2人目・韓国)
高雄ダンサーのホー・ウェンシュン監督(左2人目・台湾)、ファン・ウチョル監督(右2人目・韓国)
コンペ審査員
コンペ審査員
クロージング作品「清州会議」の役所広司と三谷幸喜監督
クロージング作品「清州会議」の役所広司と三谷幸喜監督

IMG_7581zw

オープニング作品「キャプテン・フィリップス」の主演米俳優トム・ハンクス
オープニング作品「キャプテン・フィリップス」の主演米俳優トム・ハンクス
「キャプテン・フィリップス」の主演米俳優トム・ハンクス、ポール・グリーングラス監督
「キャプテン・フィリップス」の主演米俳優トム・ハンクス、ポール・グリーングラス監督

グリーンカーペットの圧巻は、後半だった。特別招待作品「ブリングリング」のメガホンをとったソフィア・コッポラ監督、製作総指揮のフランシス・フォード・コッポラ親子には一際声援が飛んだほか、コンペ審査員(チェン・カイコー、クリス・ブラウン、ムン・ソリ、クリス・ワイツ、寺島しのぶ)、クロージング作品「清州会議」の役所広司と三谷幸喜監督、オープニング作品「キャプテン・フィリップス」の主演米俳優トム・ハンクス、ポール・グリーングラス監督が登場すると会場の雰囲気は最高潮に達した。

安倍晋三内閣総理大臣
安倍晋三内閣総理大臣
栗山千明を同伴して現れた安倍総理
栗山千明を同伴して現れた安倍総理

また、稲田朋美内閣府特命担当大臣、山本一太内閣府特命担当大臣、甘利明内閣府特命担当大臣、茂木敏充経済産業大臣などの姿も見られた。トリは安倍晋三内閣総理大臣だった。SPが周囲を固めるなか、栗山千明を同伴して現れた安倍総理は取材陣やファンの声援に熱心に応えていた。

ところで、今年は、最高賞「東京サクラグランプリ」を競うコンペティション部門に過去最多の1400本を超える応募作品があり、この中から国内外の15本が出品され、日本からは深田晃司監督の「ほとりの朔子」と榊英雄監督の「捨てがたき人々」がノミネートされている。東京国際映画祭は今月25日まで開かれ、最終日に中国のチェン・カイコー監督が審査委員長を務め、各賞を発表する。期間中に約300本の映画が上映される。

こうしたなか、東京国際映画祭“ワールド・フォーカス部門”で、「台湾電影ルネッサンス2013」と題し、台湾映画の特集上映が行われる。これまで2回実施されたことがあり、3年ぶりに帰ってきた格好だ。今回は、数年ぶりに新作を発表し復活を果たしたベテラン監督、注目の新人監督など注目作品が並んだ。作品は、「27℃ ― 世界一のパン」(2013年)、「失魂」(2013年)、「高雄ダンサー」(2013年)、「Together」(英題)(2013年)、「総舗師―メインシェフへの道」(2012年)、「坊やの人形」<デジタルリストア版>(1983年)。

グリーンカーペットでは「高雄ダンサー」の監督、プロデューサー、女優が登場した。内容は、海底の宝物に憧れる幼なじみ3人組の青春映画。台湾と韓国の新人監督2人、早稲田大学安藤研究室が共同製作している。

コンペティション審査員記者会見の様子
コンペティション審査員記者会見の様子

午後7時半過ぎ、コンペティション審査委員記者会見が行われた。委員一人ひとりがどのような点に注目して採点するかなどについて話していた。