台湾・行政院国家科学委員会が日本初、海外展開・台湾進出説明会開催~台湾中部・南部サイエンスパーク投資環境の紹介

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会場の様子
会場の様子

台湾・行政院国家科学委員会(国科会)は11月6日、東京都内で「台湾中部・南部サイエンスパーク投資環境の紹介」説明会を開催した。運営は、台湾・財団法人工業技術研究院が行った。後援は、日刊工業新聞社、日刊工業グローバルビジネスサポートだった。

国科会の孫以瀚・副主任委員
国科会の孫以瀚・副主任委員
台北駐日経済文化代表処沈斯淳・代表
台北駐日経済文化代表処沈斯淳・代表
東レフィルム加工株式会社取締役久保田浩一氏
東レフィルム加工株式会社取締役久保田浩一氏
南部サイエンスパーク管理局投資組科長王雅嫻さん
南部サイエンスパーク管理局投資組科長王雅嫻さん

 

林永壽・副局長
林永壽・副局長

 

株式会社みずほ銀行台北支店馬場高一支店長
株式会社みずほ銀行台北支店馬場高一支店長
Deloitte勤業衆信パートナー執行副総経理横井雅史氏
Deloitte勤業衆信パートナー執行副総経理横井雅史氏

同説明会は、第1部バイオ・医療機器産業(午前)と第2部精密機械産業(午後)に分かれ、第1部では、国科会の孫以瀚・副主任委員による主催者挨拶、台北駐日経済文化代表処沈斯淳・代表による来賓挨拶の後、「台湾サイエンスパークへの進出経験成功談(東レフィルム加工株式会社取締役久保田浩一氏)」「台湾南部医療機器クラスターの発展概要及び南部サイエンスパークの投資環境について(南部サイエンスパーク管理局投資組科長王雅嫻さん※林永壽・副局長が補足説明)」「日台アライアンスの戦略的意義(株式会社みずほ銀行台北支店馬場高一支店長)」「台湾での会社設立及び税務会計実務の紹介(Deloitte勤業衆信パートナー執行副総経理横井雅史氏)」と題する講演が行われた。

第2部では、国科会賀陳弘・副主任委員による主催者挨拶の後、第1部と同様の構成で、「台湾サイエンスパークへの進出経験成功談」「台湾中部精密機器クラスターの発展概要及び中部サイエンスパークの投資環境について」「日台アライアンスの戦略的意義」「台湾での会社設立及び税務会計実務の紹介」と題する講演が行われた

なお、当説明会は、国科会が初めて海外で実施するサイエンスパークの大型説明会となった。

第1部の冒頭、国科会の孫・副主任委員は、「台湾のサイエンスパークは設立されてから30年余の歴史があります。台湾の経済発展、技術のグレードアップ面において重要な役割を果たしてきました。台湾と日本は重要なパートナーであり、東アジア、韓国、大陸と競争が激しくなるなか、戦略的な意義があります。今日は台湾の全体的な投資環境を説明させていただきますが、現在、日本企業が南部サイエンスパークには24社、中部サイエンスパークには10数社進出しています。これらのメーカーからも来ていただいており、経験を共有したいと思います」と挨拶した。

続いて来賓として挨拶した沈・駐日代表は、日刊工業新聞社の後援、サイエンスパークの先進性や豊富な人材、日本企業の協力について述べながら、近年の日台間の緊密な関係に言及した。毎週330便の飛行機が台湾と日本を往復していること、今年1月から9月までに台湾人が158万人も訪日していること、昨年の日本から台湾への投資件数が619件と過去最高を記録したこと、台南と日光市が協定を結んだことなど多岐に及んだ。そして、「私が強調したいのは、台湾は安心して、安定して投資していただける環境があるということです。ぜひ、台湾のことを優先して考えていただきたいと思います。台湾は胸襟を開いて皆さんを歓迎したいと思います」と締めくくった。

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