第4原発建設中止を求めデモ勃発。馬英九総統が第4原発の凍結を表明

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第4原発建設停止を求め数万人規模のデモが行われた
第4原発建設停止を求め数万人規模のデモが行われた(写真提供:中央社)

第4原発(新北市貢寮区)の建設中止などを求める市民団体や支持者達によるデモ活動やイベントが連日に渡り実施されていることを受け、馬英九総統は4月27日、第4原発1号機は安全検査が終わり次第計画を凍結し、2号機は建設作業を停止すると発表した。また、今後の商業運転の可能性については“公民投票”で決定するという。

林義雄・元民進党主席が第4原発建設停止を求めて22日から断食に入った時より改めて関心が高まり、26日午前7時には総統府(台北市)前の凱達格蘭(ケタガラン)大道で約7000人規模の原子力発電所の廃止を訴えたランニングイベントが行われた他、27日には建設停止を求める数万人が台北駅前の幹線道路に座り込むといった大規模デモが実施された。警察は通勤時間帯の交通に影響が出るとして28日未明から強制排除に乗り出し、放水車を出して強制排除に当たったところ、一部の市民と警察が衝突し、合わせて数十人がけがをして病院に運ばれた。台湾メディアによると5月1日には新たな反核デモ運動が計画されているという。

この30年来、各界では第4原発の存続・廃止をめぐって意見の相違があり、激しく対立してきた。建設工事はほぼ終わりに近づいていたが、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて住民の間で不安が高まっていたことを受け、去年から工事が中断されている。

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