ジュディオングさん、九州国博の台北国立故宮博物院展を鑑賞

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ジュディ・オングさん
台湾出身の歌手・女優のジュディ・オングさん

福岡県の九州国立博物館で開催中の特別展「台北國立故宮博物院展」を、台湾出身の歌手・女優のジュディ・オングさんが鑑賞した。版画家としても活動するジュディさんは、芸術全般に造詣が深く、創作者としてのみならず、日台の美術・芸術展にも来賓として多く招かれている。

ジュディさんは、王羲之の「定武蘭亭序巻」や、蘇軾の「行書獲見帖頁」などの作品について触れ「書き手の息づかいや性格が伝わってくる。書は、息遣いを感じられ、その時代のその人々が生きていた証を見ることができる。王羲之の蘭亭序のように、文字を彫るというのが如何に大変かということもよく分かる。作品群がどれほど素晴らしいものであるかも実感できる」と述べた。

真剣な表情で鑑賞するジュディ・オングさん
真剣な表情で鑑賞するジュディ・オングさん

台北故宮博物院には展示替えのたびに訪れているというジュディさんは、九州国博の雰囲気を味わいながら作品を観覧。展示の中で荘厳な青銅器の一つで、前5世紀に作られたとされる「曾姫無卹壺」に関して「3分の1ほどのレプリカが、自宅にあった」と振り返った。戦国時代の酒を入れるための壺で、細かい文様や、左右両側の取手部分には虎のような生物が施されている。
「藍地描金粉菜游魚文回転瓶」という作品は、清の時代に中国の江西省浮梁県にある景徳鎮窯で作られたもので、4つの窓が特徴。外側の壺の上部を持って回すと、中の金魚の柄が描かれた陶器が周り、まるで壺の中で金魚がゆらゆらと泳いでいるように踊る。ジュディさんは以前、回してもらったことがあるとし、「初めて見た時の感動は忘れられない」と語り、思い入れが深い様子を見せた。また、今展覧会で「魅力的だ」と感じた作品に、この回転瓶の名前を挙げた。「金魚が泳ぐような壺は、触れることはできずとも360度からグルリと見ることができるので、是非ともその目で楽しんでいただきたい。なかなか持ち出せないものばかり、九州の多くの人に鑑賞して欲しい」と来場を呼び掛けた。

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