「まるごと台湾フェア」開催!さらなる台湾との交流を目指して

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杉並区交流協会(井上泰孝理事長)主催で杉並区共催のイベント「まるごと台湾フェア」が6月10日、セシオン杉並で開催された。同フェアは今年で5回目の開催となった。

「まるごと台湾フェア2017」開幕!

 

杉並区は6年前より台湾と「中学生野球交流事業」の実施が決まっていたが、2011年の東日本大震災後、同交流協会が福島県の南相馬市と災害時相互援助協定を結んでいる事から、「南相馬市の中学生が目標や夢に向かって集中でできる機会を作ってあげたい」との同区の要望に台湾政府が答え、支援し、同区と南相馬市は台湾で台湾の中学生と親善試合を行った。その後、杉並区は「台湾に恩返しをしたい」と考え、2013年より同フェアを開始し、現在まで毎年開催されている。

二胡奏者の里地帰氏(左2)

当日は、台湾グルメや物産の販売、観光の紹介ブースが設けられ、また、展示会室のステージスペースでは、里地帰氏による二胡の演奏などが行われた。

台湾グルメ葱油抓餅の販売

さらには、女優で作家の一青妙による「『台北以外』へ飛び出そう、台南や宜蘭、花蓮を楽しみ尽くす方法」の講演会や、盲目のピアニストである黄裕翔主演の映画「光にふれる」の特別上映会が行われた。なお、当日は黄裕翔が来日し舞台挨拶とミニコンサートを行った。

一青妙さん講演会、立ち見含め満員となった

一方同フェア開催に当たりオープニングセレモニーが行われ、杉並区の田中良区長、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表らが出席し、テープカットを行った。

田中区長は、近年台湾人の日本に対する特段の好意が年々広がり、今では野球というスポーツ交流から、文化交流にも発展している事に言及し、「台湾の国立台湾戯曲学院と文化芸術交流を開始してより、昨年4月には同区100人の日本人が台湾のイベントに出席し、高円寺の阿波踊りを披露し、多くの好評を得た」と話した。さらに同協会の高橋光明事務局長は、「今後は阿波踊りのレーンの中に台湾人レーンを作り、日台交流を発展していきたい」とし、次回の交流に向け努力していくと意気込みを語った。

 

(2017/6/11)