林市長、記者会見で花博をPR!来日中日本との交流深める

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林市長(右)は記者会見で花博をPRした

林市長、記者会見で花博をPR!来日中日本との交流深める

このほど就航したマンダリン航空の「台中—成田路線」就航式典のため来日していた台中市の林佳龍市長は来日期間中、台中市で開催する台中フローラ世界博覧会(以下:花博)のPR活動や日本の大手総合商社・住友商事を訪問するなど、台中市と日本の交流を深めた。

林市長は6月14日、成田空港内で今年の11月に台中市で開催する花博の記者会見を開いた。日本での記者会見は、昨年3月に続いて2回目。林市長は、「花博を通じて自然の花の美しさを世界の人々に伝えたい」とし、多くの日本人が花博に来場するよう誘致した。また、花博のFacebookページにおいて3スタイルの花博のポストカードの案から、どのスタイルが一番良いかをコメントをすると抽選で台中—東京、台中—ソウルの往復チケットや花博の入場チケットが当たるキャンペーンの開始も発表し、参加を呼びかけた。

一方、同記者会見には、花博のマスコットキャラクターの「樂虎」と「來虎」も台中市から駆け付け、場を盛り上げたほか、日本でリン君という愛称で親しまれている台湾出身の歌手・林育羣(リン・ユーチン)も登場し、ハナミズキなど2曲を熱唱した。リン君は、「花博という事で、花と関連する曲を歌いたかった」とハナミズキを選曲した理由について話し、「台中は美味しい食べ物がたくさんあるので、是非遊びに来て下さい」と花博をPRした。

花博は、「后里エリア」、「外埔エリア」、「豊原エリア」の3エリアに分け、今年の11月3日から2019年4月24日まで173日間開催する予定。

 

住友商事訪問、台中市との経済協力関係を求める

一方、林市長は同15日、住友商事を訪問し、同社の山埜英樹常務執行役員らと面会した。林市長は会談で台中市への投資を促し、日台双方の風力発電産業、土地開発、スマートシティの発展について意見交換するなど、交流を図った。

林市長(左)は住友商事の山埜英樹常務執行役員らを訪問

林市長によると、台中市は現在「雙港發展計畫(台中港と台中空港を発展させる計画)」を実施している。同計画は、これまで荒涼地帯だった港一帯を発展させ、将来は重工業を担う役割にさせる事を目的としている。その一部で、離岸で風力発電等のクリーンエネルギーの使用を計画しており、「同社に是非協力(投資)して頂きたい」と強調した。また、将来は同社と相互の窓口を設立し、台中市政府も同社が台中市で安心して投資できるよう全面的にバックアップする旨を示した。

一方、山埜常務執行役員は、住友商事が1919年の創業から来年100周年を迎える節目であるとし、「今後も各業務を安定させ、会社を成長させたい」と話した。また、現在、国内に22ヶ所、海外には107ヶ所に拠点があり、そのなかでも台湾オフィスは1953年に拠点を設立して以来、ドラッグストア事業、澎湖の海底に設置する電纜工事など多角化事業を展開していると言及。「今後は台中市とさらなる相互協力ができるよう期待している」と前向きな姿勢を示していた。

台中市は林市長が就任後、企業投資を促す事に力を入れており、現在では三井不動産グループによる投資で台中港に三井アウトレットパークが開業されているほか、三菱電機も積極的に台中市に投資中であるとしている。