Fake news –台湾駐大阪辦事処処長不幸な事件の元凶

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NHKクローズアップ現代の取材班が暴走フェイクニュースの被害と台北駐大阪辦事处蘇啟誠处長のご不幸の件んついて大津市の当院まで三度の取材がありました,1月末は 電話取材だけで、2月1日はわざわざ東京から約2時間半の取材に来られ,2月7日は4時間半の攝影取材でした。そしてその一部が3月4日のNHKクローズアップ現代で放送されました[暴走フェイクニュース 駐日外交官はなぜ自殺]。私は取材內容を文章で表しましたのでどうぞ日、台交流の為に役立ててください 。

NHKのinterview(2019/2/7取材)
3月4日放送した[暴走フェイクニュース 駐日外交官なぜ自殺]。

1:蘇处長の人柄思い出について

私は昨年の6月23日台灣の李登輝元総統をお迎えする為に沖繩に參りました,そこで蘇处長と初めて お会いしました。まる二日間大变お世話になりましたが处長さんは溫厚で無口、真面目で責任感が强い 人だとの印象でした,とてもおとなしい方です。

2:台風当時、連日の批評を受けている状況をどのようにみていたか?

昨年9月4日台風の為に関空が一時的に閉鎖された。9月5日関空側は残された客を救出する為に,午前6時から,関空內のバスと船を利用して移動作業を開始した,午前11頃中国客1012名と台灣客32名,合計1044人を集めて日根野のshopping centerの駐車場まで移動させた,しかし外部からのバスは関空內に入る事は未だ禁止されていた。

その時には二つのFake newsが流されていた。
第一のFake newsは中国のinternetからの ニュースによるもので中国側が バスを派遣して関空內に入って取り残された中国客を救出した。中国の マスコミも大きく報道して《偉大な祖国のお陰で関空內に取り残された中国客以外の台灣客も助けられた》と言う內容だったので台灣のマスコミ、評論家たちと野党の囯会議員達が騷いで大騷ぎになった,批判の言論が絕えずやって来て,攻撃の焦点は台灣駐日代表の謝大使と駐日官僚達に集中していた,批判の內容は《中国側ができる事をなぜ台灣は できないのか?》《あの時の謝大使は何処にいたのか? なぜ関西空港まで見に行かなかったのか?》《責任を取って大使の職をやめろ》等,その過剰反応の 攻撃目標が謝大使になった理由は、日本と台灣の友好関係がここ数年は最良状態に なっていることです,去年両国は670万人が交流していた,日本の高校生の修學旅行先もアメリカを 抜いて台湾がトップと なっています,去年,40個所の日本の地方議会と323名の日本各地からの地方議員たちが招聘されて《日台議員サミット》が台湾の高雄で行われました,《運命共同体》の日台関係が 更に進むと 困る国がある,困る人達もいる,そして日台友好関係の最大功勞者の謝大使は邪魔物に なっている ので どうしても彼を打倒したい というわけです(大使の 職をやめさせたいのです)。
しかし事実は9月5日関空の發表によると外部からのバスは関空內に入る事が禁止されていたので中国側のバスが関空內に入ると言う事はFake newsだと後で明らかになった。

第二のFake newsは:
9月6日ある人がPTTのJapan Travel に投稿した,その内容は彼が関空で中囯側から派遣されたバスに乗って,脫出した後,大阪市內で台北駐大阪辨事处に電話して宿泊と交通などの協力を要求したが辦事处職員の態度は冷たく,断わられたと言う記事で火の上に油を注ぐ 様に駐大阪辦事处と駐日代表の謝大使を嚴しく非難した。しかしあのPTTの記事はfake newsだと後で明らかになった,投稿した人物は游xx,ペンネームGuRuGuRuと言う台灣の大学生で警察も彼を起訴したが裁判官は無罪判決とした,無罪の理由は台灣の法律《社会秩序維護法》に違反するまでの行為ではなかったとの理由からです。

3:蘇さんへメールを送った経緯について

津波の樣な台灣のマスコミ、評論家たちと野党の政治家たちからの嚴しい批判を 受けていた,おとなしい处長さんは対応しにくいだろうと、私は思っていました。私は台灣出身ですから同じ台風の被害者として、真相究明の為に7篇の文章を書いて、台灣のマスコミに投稿して,そして新聞紙に揭載された文章を处長さんに送って《これを自已防衛の武器としてどうぞ利用してください》と言いました。

4:最後のメールにはどんなことが書かれていたか?

处長さんからのメールは三通ありました。
9月10日处長さんから返事のメールがあって,これは私の台灣のマスコミに揭載されたの文章についての返事で[請教王博士,台灣自由客人數来源是那裡? 蘇啟誠](王博士,ちょっと お伺いしたいですが台湾の個人旅行客、その人數lの出所は何処からですか? 蘇啟誠)

,私はパソコンを 開けて見なかった ので 9月12日处長さんに返信した:

[由於電腦未開機,延遲答覆,尚乞海涵。
勞苦功高卻徒負罵名,真是太委曲了,未能更有效的替您們申冤,謹致歉意之忱。
根據來自關西空港的報導,9月5日送走中國滯留客1012人〈包括香港客117人及澳門客5人)加上自動加入的台灣自由行散客32人,共1044人於上午11點由關西空港乘專用巴士送往泉佐野市(實際是日根野的大賣場停車場),所以4日當晚滯留在關西空港的台灣散客應該是32人+?。至於確實人數,如未辦妥登機手續,大概無從查考吧。兹將敝人的愚思蠢見,傳真呈上,敬請玉覽。9月12日 王輝生敬上]
(私はパソコンを開けて見なかったので返事が遅くなり,申し訳ありませんでした。最近 大変ご苦労されている 处長さんですがその 苦労も 台湾国内の人達には理解されず 却って叱られていて本当に悔しくて残念でおつらいと思います。
微力ながら私はあなたを 弁護する為に,もっと有效な方法を考えていましたが 見つからなくて,誠にすみませんでした。

関空からの報道によると9月5日取り残された中國客1012人(香港客117人及びマカオ客5人を 含む)と台灣の個人旅行客32人,合計1044人が関空提供の專用バスに乗って泉佐野駅(実際は日根野のshopping centerの駐車場)まで移動した,だから4日の夜 関空に残された台灣の個人旅行客は32人+?。正確な人数はもし 搭乗手続きを していなかったら調べる事ができないでしょう,私の愚見と文章をファクスで送りましたのでどうぞご覧ください。9月12日
王輝生敬上),

その他に追伸として《同遭災變同受委曲不同迴響》(同じ災害を受けて、同じつらさを感じて、しかし反応が同じではない)という文章を蘇处長にも送った,その文章内容の簡略は下記の 通り:

[9月4日の暴風雨で関西の被害が大きかった,9月6日又北海道で震度7の大地震があって,全道295万世帶が停電断水状態になり,すべての对外交通もマヒ状態になった。しかし日本全国が团結して国と社会の運營は規則正しく,平日と同じ樣に動いていた。9月10日安倍首相も予定通り,国際会議に出席する為にソビエトへ行き,20日の自民黨総裁選舉も中止なしで実施された。しかも被害者達が誰も文句を言わず,野党側も国の為に与党と協力して国家の災難を一日にも早く乘り越える樣に努力して,政治家達は誰もその災難を利用して私利を図ることはなかった。

その一方で同じ災害を受けて,台灣の駐日官僚がfake newsの為に攻擊の目標に なって とても 困った情況になっていた。遠く離れている台灣のマスコミ、評論家達と 野党の議員達が過剰反応してそのfake newsの真相究明の前に厳しく駐日大使と駐日の官僚達を絕えず非難していた。同じ自然災害大囯の日本と台灣は どうして天災地変に对する反応が千差万別なのだろうか? 日本人の《治人事天 莫若嗇》(人間と天に奉仕するのは精力、氣力、神経等のエネルギーを倹約するより良い方法がない)の精神を台灣の国民も学ぶべきだと痛感しております(見賢而思齊)。 9月12日 王輝生敬上。]

間もなく,9月12日午前8:42蘇处長からmailがあり:

[處置不當,連累謝大使,罪過](处置不適当で,謝大使が巻き込まれて、大変ご迷惑がかかりました,罪深いです。),

2分後の午前8:44又mailがあって:

[所言甚是,同感,但沒人聽進去](おしゃった通りで,同感です,しかし誰にも 聞いてもらえなかった).

それが处長さんの最後の遺言となりました。

5:それを読んで どんなことを感じたか

(1)[台灣個人旅行客の人數の出所は何处からです?]
関空に取り残された台灣人客はほとんどが個人旅行客ですからその人数を調べる事はできなかった,それで处長さんが悩んでいた事を私がよく感じた。
(2)[处置不適当で謝大使が卷き込まれて、大変ご迷惑がかかりました,罪深い]
Fake news1 中国側のバスが関空內に入る事とFake news 2:大阪辦事处の電話対応が惡い事等の問題はすべて自分の管轄地であったのにもかかわらず,500キロ以上も離れている東京の長官謝大使が巻き込まれて、嚴しく批判を受け,溫厚且つ責任感が強い处長さんの心のつらさはよく感じました,《罪深い》と言う言葉も出していたので自分を責める氣持が頭に滿杯していたのではないでしょうか?
(3)[おしゃっ通り,同感です,しかし誰にも聴いてもらえなかった]
私は《同じ災害を受けて 、同じつらさを感じじても日本人と台灣人の反応は同じではない》と言う文章を处長さんに送った,その內容の要点は:
《この度の台風と地震に对する,日台両国国民の对応精神の違いを台灣の国民に知らせたいからです。日本の国民は全国团結して災害を一日でも早く乗り越える様に努力していた のに台灣の人人は過剩反応して真相究明の前に駐日大使と駐日官僚達を嚴しく批判していた,日本人の《治人事天 莫若嗇》(人間と天に奉仕するなら精力、氣力、神経などのエネルギーを倹約するより良い方法はない》精神を台灣人も学ぶべきだと痛感します。》
处長さんは私の文章の內容に同感で、そしてこれを自已辯護の武器として对外的に說明していた,しかし誰にも聴いてもらえなかったと言う事で、あの時の处長さんは無力感で一杯だったのではないでしょうか?

6:蘇さんが亡くなった事を受けて、どんなお氣持か?

本当にびっくりしました,真面目、一生懸命に台灣の為によく頑張っていたのにかえて自分の国の国民達から嚴しく非難を受けて《百口莫辯》〈百の口があっても辯解する事ができない》誰にも聴いてもなえなかったと言う遺言で、彼の無力感とつらさはよく理解しました。まさか自殺するまでしてしまうとは考えてもみませんでした。

7:今回の一件が社会に残す教訓ととは何だと思うか?

处長さんのご不幸の元兇はFake newsによる事件だと私は思います,自由民主な国では言論自由の為にFake newsが非常に流れ易いのでその被害も割合に大きいです,それは日、米、台灣等の言論自由国,共通のweak pointだと思います,处長さんのご不幸はただ冰山の一角でしかなかった。
言論不自由な敵国がいつもfake newsを武器として相手国の自由民主制度を破壊する,混乱をおこす。
Fake newsの出所は個人行為なら,その対応と防ぐのは割合に簡単ですが団体的な行為ならその対応が難しくなって,そして国のレベル、特に独裁国からの行為なら、現時点ではお手あげの状況です。
それで自由民主の国々が一刻でも早く密に連携して,その対策を真剣に考えないといけないと思います。
2019年2月7日

医療法人 輝生医院理事長 王輝生敬具

 

《本文章內容僅反映作者個人意見,不代表台灣新聞社立場》