「台湾国際食品見本市セミナー」が福岡で開催

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セミナー関係者の皆さん

フード台北(台北国際食品見本市)と高雄フードショー(高雄国際食品展覧会)を紹介する「台湾国際食品見本市セミナー」が2月26日福岡のソラリア西鉄ホテルで開催され、食品メーカーや商社、マスコミなどから44名が参加した。

来賓として最初に挨拶に立った台北駐福岡経済文化弁事処の陳忠正処長(総領事)は、2018年の九州の対台湾輸出入貿易総額は6,878億円であり、台湾は九州にとって輸出相手国第5位、輸入相手国第6位になるほど深い関係にあることをまず紹介した。

陳忠正・福岡総領事

特に食品分野では、近年台湾で日本料理店やラーメン店が増えるとともに、和牛の輸入解禁などで日本の食文化が根付きつつある一方、枝豆、マグロ、ウナギなど台湾から日本への輸出品は変わらず上位を占めており、このような関係をさらに発展させるためにも、台北、高雄で開催される2つの国際食品見本市へ九州の企業が出展・来場して、グローバルマーケットの開拓や台湾からの調達に役立ててもらいたいと述べた。

次いで台湾貿易センター(TAITRA)福岡事務所の劉秀姿氏が豊富なスライドを駆使して 同センターの紹介をした後、台湾経済の概況と九州との貿易動向及び台北・高雄両国際食品見本市の特徴について詳細な説明を行った。

日本貿易振興機構(JETRO)の食品事業推進課長としてフード台北を含む年間30本以上の海外見本市・対外商談会事業の指揮をとってきた和波拓郎課長は「Food台北2019」を中心に、JETROの支援事業やジャパンパビリオンに出展することのメリットについて熱弁をふるい、来場者に圧倒的な集客力を誇る同パビリオンに出展することを促した。

ジャパンパビリオンに出展する効果を説いたJETROの和波拓郎課長

株式会社種商の諸富和馬社長は日本と台湾の歴史から話を起こし、雑穀ブレンド商品に対するこだわりや全工場でハラール認証取得を取ったことなど、同社の業務について一通り説明をした後、台湾で開催される国際見本市の特色とメリットや台湾企業とビジネスを行う利点、台湾経済の今後の展望と可能性並びに注意点について、具体的な説明を行って会場の共感を得た。

株式会社種商の諸富和馬社長

最後に福岡の会場とTAITRA本部をSKYPEで結んで、展覧業務処台北国際食品見本市担当の王隆昇・組長が来場者からの質疑に応じてセミナーを閉幕した。

SKYPEで質疑に応じる王隆昇・組長(スクリーン)と進行役を務めたTAITRA福岡事務所の劉秀姿氏(左)