九州台湾商会が親睦交流会を開催

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交流会に駆け付けた皆さん

一般社団法人九州台湾商会(頼玉汝会長)が3月18日にホテルオークラ福岡で親睦交流会を開催し、コロナ禍で久しく一堂に会することが出来なかった同会会員と支援者合計約80人が顔を合わせ、懇親のときを楽しんだ。

開会にあたって同会の頼会長は次のように述べ、会員並びに支援者への謝意と決意を表明した。

挨拶する頼会長

九州台湾商会は今年13年目を迎えます。振り返ればあっという間のようにも思いますが、一般社団法人にまで成長することが出来たのは皆様のご支援、ご協力があったからこそと、深く感謝しております。2020年に始まった新型コロナウイルスの流行は、皆様の生活にも、我々の活動にも様々な困難をもたらしましたが、この間日本から台湾へのワクチンの提供や台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出決定など、日台の繋がりは更に強固なものとなっています。当会は、コロナウイルス収束後を見越して、九州の経済・産業界の方々との交流を一層深め、強い組織を作りたいと思いますので、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

これに対して、来賓の陳銘俊・駐福岡台湾総領事、長尾成美・九州経済連合会専務理事が挨拶に立ち、同会とその会員を激励した。

陳総領事(左)と長尾専務理事(右)

 陳総領事:台湾と日本はどちらも資源に乏しい一方で地震、水害などの自然災害が多い点も共通しています。このような状況の下で日本と台湾は兄弟のように切っても切れない間柄にあり、何かあると駆け付けて助け合うという、他の国々には見られない強い絆と連帯感で結ばれています。とりわけ台湾が日本とともに歩んだ時代には、沢山の九州・山口出身者が台湾で活躍したなど、縁が深いため、この関係をさらに強くして、両国・両地域が共有している自由、民主、人権などの価値観を守っていきたいと思っています。

 長尾専務理事:久しぶりに「アクリル板」のない集まりに出席してホッとしています。頼会長の熱い思いが交流を遮るアクリル板を吹き飛ばしたのでしょう。今日は心ゆくまで交流しましょう。TSMCの熊本進出は台湾と日本との先端技術交流の良い機会になると思います。九州の経済界としても台湾と九州台湾商会を大いに応援をさせてもらいたいと考えています。また2023年10月頃に、台湾の「環島」に倣って福岡、熊本、大分県にまたがる地域で自転車の国際レースをやりたいと考えています。九州の自然、温泉、食などを楽しんでいただき、世界にPRしたいと思います。また、ウクライナ情勢が変な形で台湾に影響しなければよいのですが・・・。九州は台湾を応援します。台湾は負けないぞ!

その後、高島晋一郎氏(福岡市長のご尊父)が乾杯の音頭をとって食事と交流が始まり、約2時間の充実した時間を過ごした。

高島氏(左)の音頭で乾杯!