台湾・游立法院長、日本を訪問 麻生自民党副総裁らと面会

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游錫堃立法院長が日本を訪問

台湾の游錫堃(ゆう・しゃくこん)立法院長は11月30日、東京・永田町にある自民党本部を訪れ、萩生田光一政調会長と麻生太郎副総裁と面会し、日台関係をさらに強化していくことで一致した。

今回の来日は、游氏が立法院長に就任して以来の初めて。游氏は11月27日に自らのSNSで「ただいま福岡空港に到着したのでご報告いたします」と投稿した。今回の目標については、同氏は両国国会の交流を盛んになること、経済活動を盛り上げること、日本歴史を見学することを期待している。

游氏は山口県政府と県議と交流(写真:游錫堃FB)

游氏はまず山口県萩市を訪れ、明治維新胎動の地に参観。当地で山口県政府との交流会も開催し、台湾と山口県の交流に力を尽くした。

游氏は日本国会に台湾画家吳炫三氏の作品「友情」を贈呈(写真:游錫堃FB)

山口県の訪問を終え、游氏はすぐ東京に赴き「立法院台日交流聯誼会」の会長として立法委員の王定宇委員、林靜儀委員、陳歐珀委員、吳琪銘委員、邱臣遠委員及び林昶佐委員を率いて日本国会の超党派連盟「日華議員懇談会」のメンバーと面会。游氏は台湾立法院を代表して日本国会に台湾画家吳炫三氏の作品「友情」を贈呈した。

游氏と萩生田政調会長と面会

11月30日に、游氏は自民党本部に招待され、萩生田光一政調会長と麻生太郎副総裁とそれぞれ面会し、日台関係について話を交わした。萩生田会長は「両国の間に正式的な国交がないものの、政党間の交流をますます深化していきたい」と述べ「国際情勢を含めてさまざま課題があるが、自由、民主主義、法の支配という共通の価値を持つ大切な友人として関係を前進させたい」とコメントした。

游氏は日台関係について意見を述べる

これに対し游氏は中国の拡張主義を言及し「日本は東アジアにおける最も重要な国家で、我々民主主義国家が連携しながら対応しなければならない。日本からの支持をもらえば、中国の台湾に侵攻する野心を阻止することができる」とし、日本側の支持を求めた。

游氏と麻生太郎副総裁と面会

麻生副総裁との面会は同日の午後に行われた。麻生氏は「今年はちょうど中華民国と日本が断交してからの50周年となった」と振り返り「国際関係がいろいろ変動する中、日台関係の重要性を改めて見直す必要がある」と指摘した。游氏は「ぜひ都合の良い時期に台湾を訪問してほしい。もし天気が良ければ、私のふるさと宜蘭県で与那国島を眺めてみよう」と強く要請した。

游氏は「不屈の政治家 安倍晋三写真展」に参観

自民党本部の訪問が終わった後、游氏は「不屈の政治家 安倍晋三写真展」に参観し、安倍総理のことを「偉大なる政治家だ」と評価している。

游氏の日本訪問は12月1日まで。