日本医療技術と関連産業の視察見学

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大阪国際医療博覧会を見学

2023年1月15日から18日にかけて、高雄市にある国立中山大学企業管理部医療管理研究所の李英俊教授と約30名の学生たちは、日本医療技術と関連産業の見学のため、日本台湾文化芸術交流会の協力を得て、日本を訪問しました。

宝塚医療大学和歌山保健医療学部の見学

 関西国際空港に到着した一行は、最初の研修地である和歌山に向かいました。和歌山は江戸時代の将軍家に次ぐ「御三家」の一つである紀州徳川家の城下町であり、2018年には和歌山市議会と高雄市市議会が「友好交流覚書」を締結しています。

和歌山城の見学
公益社団法人和歌山県理学療法士協会会長の上西啓裕先生講座

 和歌山では、城内の「紅松庵」で抹茶体験した後、和歌山城の見学をしました。翌16日は、その和歌山城の前にある和歌山城ホールで、公益社団法人和歌山県理学療法士協会会長の上西啓裕先生と、和歌山県立医科大学付属病院リハビリテーション部の寺村健三先生の講義を受けました。17日は、和歌山市郊外にある宝塚医療大学和歌山保健医療学部を訪れて様々な施設を見学し、午後は御所市にある「株式会社 三光丸」を訪れました。三光丸は、約600年前の室町時代から薬を製造して歴史ある製薬会社です。夜、大阪に移動し、大阪弁事処の向処長をはじめ、協力していただいた方を招き、懇親会を行いました。

寺村健三先生が講演後の写真
「株式会社 三光丸」を訪れました

 18日は大阪の堺市総合福祉会館の社会福祉局を訪問し、介護保険制度の講義を受け、午後は、INTEX国際展覧センターで開催されている「大阪国際医療博覧会」を見学し、翌19日、関西国際空港から台湾に帰りました。

堺市総合福祉会館の社会福祉局を訪問

 国立中山大学企業管理部医療管理研究所の李英俊教授は、ようやくコロナウイルスが収束し、中山大学の日本研修も3年ぶりに再開できたことを喜び、学生たちが多くのことを学んだと述べました。日本の高齢者などの医療現状は、学生たちが台湾の職場でも参考になると考えています。今後も日本との医療交流を続けていきたいと話しました。

 日本台湾文化芸術交流会の会長、蔡欣珊は、中山大学の日本研修において、駐大阪弁事處の向明徳處長や宝塚医療大学和歌山保健医療学部の岸岡史郎学部長をはじめとする多くの大学関係者、公益社団法人和歌山県理学療法士協会会長の上西啓裕教授や和歌山県立医科大学附属病院のリハビリテーション部寺村健三先生、和歌山市議員の井上直樹氏、和歌山市議会の皆様など、多くの方々からのご支援・ご協力に感謝の意を表明しました。また、今後の日台両国の医療交流を進めることを願っている旨を述べました。