自民党青年局訪問団、台湾与野党と面会

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蔡総統と青年局訪問団一行(写真:総統府)

自民党青年局の鈴木憲和局長が率いる訪問団は5月3日に日本を出発し、台湾を訪問した。蔡英文総統、朱立倫国民党主席、陳其邁高雄市長などと面会し、日台関係や地域の安全保障について交流し親交を深めた。

蔡総統「国際機関への台湾の加入支持を」

 蔡英文総統は5月4日、総統府で青年局のメンバーらと面会した。蔡総統は「台湾と日本は双方にとって重要な経済パートナー。国際機関への台湾の参与を支持してもらいたい」と呼びかけた。「青年局はこれまで台日の各分野で交流を積極的に行ってこられました。今後は頻繁に台湾を訪問し、経験を分かち合ってほしい」と日台関係における「青年局の役割」に期待を寄せた。

自民党青年局が蔡総統を表敬訪問(写真:総統府)

 これを受けて鈴木憲和局長は「日本は民主主義と法の支配の理念と体制を堅持し、武力による一方的な現状変更は許さない。台湾と日本は連携し、国際社会に向けてメッセージを伝えなければならない」と返答した。さらに、台湾の有意義な国際機関への参与については「経済面ではインド太平洋地域の安定や経済、発展のために台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入を歓迎する。青年局としても支援する方針だ」と語った。最後に鈴木氏は中国語で「台湾と台湾人は日本と日本人の心からの友人だ。引き続き日台友好のために努力する」とし、会場から拍手喝采の一幕もあった。

外交部庁舎での記者会見(写真:中央社)

 面会後、訪問団は台湾外交部庁舎で記者会見を開き、台湾のTPPへの参加や世界保健機関(WHO)などの国際機関へのオブザーバー参加について「後押しをしたい」と語った。TPPへの参与について鈴木氏は「日本政府が前向きに台湾の加入に向けて努力をしなければならないが、台湾側にもさまざまな環境整備をしてもらわなければならない」との考えを示した。

最大野党「国民党」を表敬訪問

訪問団は 5月5日、台湾最大野党の国民党の本部を訪れ、朱立倫党主席を表敬訪問した。国民党は「双方は台日関係や地域の安全保障などについて意見交流を図った」とした。

自民党青年局の訪問団と面会する朱立倫国民党主席(写真:国民党)

 朱氏は挨拶で「わが党は孫文が結党して以来、日本とは長く深い関係を持ち、東京や横浜、大阪、長崎などに支部がある」と紹介した。青年局とのつながりについては「長期にわたり密接な交流を行っている。このような友情やつながりを通じて党内の若手と日本の若きリーダーの交流の機会を作りたい」と述べた。

 さらに、地域の安全保障について「わが党は防衛と対話を両立さえた戦略を一貫して主張している」と強調し「防衛力を強化すると共に両岸の平和的な対話の機会を探し、より平和な未来に導きたい」との考えを示した。

訪問団、安倍晋三元首相の銅像に献花

自民党青年局、高雄を訪問(写真:高雄市政府)

 台湾の訪問を終えた訪問団は、5月6日に高雄市(陳其邁市長)を訪問した。同市によると「同市と青年局の交流がより盛んになり、双方の連携を促進していく」(陳市長)と強く期待を寄せたという。

中曽根康弘元首相が暮らした旧宿舎を視察する自民党青年局のメンバーら(写真:高雄市政府)

 鈴木氏らは、戦前に海軍士官として台湾に赴任した中曾根康弘元首相が暮らしていた旧寮を視察。孫で青年局のメンバー中曽根康隆氏は「祖父が生前、高雄にもう一度行きたいと話した」とし「自身が代わりに願いを果たせたことを祖父は喜んでいるだろう」と語った。

安倍晋三元首相の銅像に献花し敬意を払う自民党青年局の鈴木憲和局長(写真:高雄市政府)

 また市内にある紅毛港保安堂も訪れ、安倍晋三元首相の銅像に献花した。鈴木氏は報道陣に対し「安倍氏の遺志を継ぎ、日台間の関係深化に引き続き力を注ぐ」と姿勢を示した。  

訪問団は同7日日本に帰国した。