蔡英文総統は7月5日、同4日に与那国島からフェリーで台湾入りした超党派議員連盟「日華議員懇談会」のメンバーらと会談した。安倍晋三元首相の死去から1年となるのを前に、安倍氏が長年台湾との友好関係の深化に尽力していたことに触れ、蔡総統は感謝を述べ「これから日本と台湾の協力関係を強化する」と訴えた。
台湾総統府で日華懇の会長を務める古屋圭司衆院議員をはじめとする訪問団と会談した蔡総統。挨拶で「日華懇が今年、発足50周年を迎えた。長年にわたって台湾を支持してきたことに感謝する」とした上で「今後も深まりつつある日台間の友情のように発展を続けていくことを願っている」と述べた。
これに対し、古屋氏は「台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入や世界保健機関(WHO)総会へのオブザーバー参加を支持するのが日華懇一貫の立場」と改めて表明した上で「その実現に向けて日本政府と協議する」とした。
またこの会談には古屋氏のほか、日華懇の事務局長を務める木原稔衆院議員、事務局次長の佐々木紀衆院議員らも同席した。
日華懇一行は同4日、台湾宜蘭県蘇澳港からフェリーで沖縄県与那国島を日帰りで訪問した游錫堃立法院長らと同島で合流。宜蘭県と与那国島の直航便や与那国島の観光事業などを視察し、復路でそのフェリーに同乗して台湾を訪れた。
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