【台湾ニュース】台湾立法院長、フェリーで与那国日帰り訪問 日華懇古屋会長も同乗

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游院長と日華懇議員一行(写真:古屋圭司SNS)

台湾の游錫堃立法院長は7月4日、宜蘭県蘇澳港からフェリーで沖縄県与那国島を日帰りで訪問した。台湾交通部観光局の張錫聡局長や宜蘭県の林姿妙県長、観光・医療関係者ら約100人が同行した。

游錫堃院長らがフェリーを搭乗(写真:游錫堃SNS)

游氏は出発前、台湾メディアの取材に応じ「今回の訪問について、台湾と与那国島を結ぶ直行フェリーの実現可能性の検証及び現地での観光視察、日本の超党派議員連盟『日華議員懇談会』会長の古屋圭司衆院議員との面談など、3つの意義がある」と語った。さらに同氏はSNSに七言絶句の詩を投稿し、直航フェリーの実現促進と観光業の発展への期待を示した。

一方、日本超党派議員連盟「日華議員懇談会」代表団8人は同日朝、那覇経由で与那国島に到着。団長を務める古屋会長はSNSに「双方で現地にて110キロしか離れていない台湾を視察」とし「お互いに『台湾有事は日本の有事』との故安倍総理の言を心に刻む」と投稿した。

与那国で台湾を眺める(写真:古屋圭司SNS)

復路は古屋氏ら日華懇議員もフェリーに同乗して台湾に戻った。

与那国島と宜蘭県の距離は約110キロ、高速船で約2時間だが、観光客が訪問するには空路で那覇を経由する必要がある。さらに与那国島には出入国管理などを行う出先機関がないため、直航便ができれば今後の対応が課題となる。

また、台湾と与那国島との直航便の開設には中国からの反発が予想される。游氏はこれに対し6月下旬のインタビューで「いちいち怯えていては、台湾は外に出られなくなる」と主張していた。

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