自民・萩生田政調会長訪台 蔡英文総統を表敬訪問

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萩生田政調会長が蔡英文総統と会談(写真:中央社)

自民党の萩生田光一政調会長が率いる訪問団は10月9日から11日、台湾を訪問した。昨年12月以来の訪台で、中国による台湾への軍事的圧力が強まるのを念頭に、台湾海峡の安定と平和に向けて日台の連携を強化する狙いがある。

安倍氏の銅像に献花

安倍氏の銅像に献花(写真:中央社)

台湾に入った萩生田氏はまず、中国が全面禁輸した日本産水産物の販売促進などについて、台北市内で日系企業関係者と意見交換。その後台湾立法院を訪れ、游錫堃立法院長主催の夕食会に出席した。

同10日には総統府前に行われた中華民国台湾建国112周年祝賀式典に列席した。

その後、高雄市にある安倍晋三元首相の銅像に献花した。日本メディアによると、安倍派の中枢を担い、安倍氏が重視していた「台湾有事は日本有事」の路線の継承を目指している。献花後は記者団に「安倍派は台湾外交を最も重視してきた。しっかり引き継いでいきたい」と語った。

大学で講演会 「一方的現状変更の試みは容認できず」

同11日午前、萩生田氏は高雄市にある義守大学で講演した。中国が台湾への圧力を強めていることを踏まえ、日台の連携強化を訴えた。軍事面では「力による一方的現状変更の試みは決して容認できない。軍事的な緊張を高めるような行動は差し控えるべきだ」と述べ、中国による軍事的な威圧を非難した。

また萩生田氏は福島第1原子力発電所の処理水放出に対する台湾側の理解や応援に「勇気づけられた」と謝意を述べたほか、中国側の全面禁輸措置に対し「即時撤廃を強く求める」と訴えた。

蔡総統と会談 「日台間の協力強化に期待」

蔡総統、日台関係の強化に期待(写真:中央社)

講演を終えた萩生田氏は、台北市内の総統府で蔡英文総統を表敬訪問した。蔡総統との会談は約10カ月ぶり。

蔡総統は権威主義の拡張など世界的課題に触れた上で「台湾と日本は互いにとって頼もしい仲間であり続け、共に地域の平和と繁栄に貢献することを期待している」と述べた。また萩生田氏の再訪を歓迎すると共に、台湾まで越してきた訪問団のメンバーが長年にわたって日台関係の深化に尽力してきたことについて「みんな台湾のいい友達だ」として感謝した。

萩生田氏は挨拶で「高雄の講演で学生からの質問が相次いで驚いた」とし、日台間の若者交流の促進などに意欲を示した。日台関係については「台湾は日本にとって大切な友人だ。今後も双方の交流や協力の推進に積極的に取り組んでいきたい」と述べた。