台湾・台南市長の黄偉哲市長、宇城地域と熊本県庁を訪問

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【熊本訊】台湾から熊本へ、温かいエールと支援を届ける

台南市の黄偉哲市長は9月12日、台湾議会の会期中にもかかわらず、早朝から熊本県を訪問しました。台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長が同行し、令和8年熊本地震で被災した宇土市、宇城市及び美里町を訪れ、台南市民から寄せられた温かい思いとともに、災害支援金を贈呈しました。

今回、台南市から宇城地域の2市1町に贈呈された支援金は3,000万円に上り、台南市民の熊本への深い思いやりと、一日も早い復旧・復興を願う強い気持ちが込められています。

宇土市で行われた贈呈式には、宇土市の光井正吾市長、野尾晴一朗副市長、前田一孝教育長、野口修一市議会議長、宇城市の末松直洋市長、田村真一副市長、池田真一経済部次長、美里町の上田泰弘町長、吉住慎二副町長、宮嵜幸仁教育長、熊本県県央広域本部宇城地域振興局の永野茂局長ら、関係者が出席しました。

黄偉哲市長は挨拶の中で、今回の訪問について、熊本の皆様に対する台南市民の心からの心配と応援の気持ちを、直接現地に届けるためのものだと述べました。

また、黄市長は、台南と熊本、そして宇城地域との間では、これまで観光、文化、経済など幅広い分野で交流が積み重ねられてきたことに触れ、「天然災害に直面した時、都市と都市の間で最も大切なのは、互いに支え合い、励まし合うことです」との思いを示しました。

さらに、台南市と宇土市、宇城市、美里町は友好交流を重ねており、これまで築いてきた交流の絆が、今回の災害を通して改めて強く示されることとなりました。

黄市長は、今回の支援について、金額そのもの以上に大切なのは、「台南市民が熊本の皆様を思い、応援しているという気持ち」であると強調し、一日も早く被災された皆様が安心して日常生活を取り戻せるよう願うとともに、「台南はいつも熊本の皆様とともにいる」という思いを伝えました。

台南市は今回、災害支援金に加えて、台南産のマンゴージュースやパイナップルケーキも用意しました。これらは宇土市、宇城市、美里町の地域住民の皆様、そして復旧・復興に尽力されている関係者の皆様に届けられました。

支援金だけではなく、台南の味とともに、台南市民の温かい心を熊本に届けたい――。そこには、遠く離れた台湾から、被災地の皆様に寄り添いたいという台南市民の願いが込められています。

熊本県庁を訪問、木村知事と励まし合う

宇城地域での訪問を終えた黄市長一行は、その後、熊本県庁を訪問し、木村敬熊本県知事と面会しました。

木村知事からは、今回の熊本地震に際して台湾・台南から寄せられた温かい支援と励ましに対し、深い謝意が示されました。また、台湾と熊本の間で長年にわたり積み重ねられてきた交流を大切にしながら、今後も人的交流、観光、文化、産業など幅広い分野での関係をさらに深めていきたいとの思いが示されました。

黄市長と木村知事は、災害という困難な時にこそ、地域と地域、人と人とのつながりが大きな力になるとの認識を共有し、これからも台湾と熊本の交流を一層深めていくことを確認しました。

台南と熊本は、単なる地域間交流にとどまらず、互いに困難な時に心を寄せ、支え合ってきた関係があります。今回の面会は、そうした温かい絆を改めて確認する機会となりました。

陳銘俊処長「台湾と日本は、家族のような関係」

また、台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長も宇土市での贈呈式に出席し、台湾を代表して被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げました。

陳処長は、今回台南市から届けられた支援について、

「今回、台南市から届けられた支援は、単なる金銭的な支援ではありません。そこには、『熊本の皆さん、私たちは皆さんのことを忘れていません。一日も早く安心できる日常を取り戻してください』という、台南市民、そして台湾の人々の思いが込められています」

と述べました。

さらに、台湾と日本の関係について、

「台湾と日本の関係は、単なる『友好』という言葉だけでは表せません。困った時には心配し、苦しい時には手を差し伸べ、嬉しい時には一緒に喜ぶ。それは、まさに家族のような関係ではないでしょうか」

と述べ、台湾と熊本、そして台南と九州の間に築かれてきた、家族のような絆をこれからも大切に育んでいきたいとの思いを表明しました。

今回の台南市による支援は、災害という困難な時にこそ、地域と地域、人と人とのつながりを大切にする台湾と日本の温かい関係を、改めて示すものとなりました。

強行軍で熊本を訪問、台湾へ帰国

今回の訪問は、黄偉哲市長にとっても極めて短時間の強行軍となりました。

台湾では議会日程の真っただ中でありながら、黄市長は熊本の被災地を自ら訪れ、台南市民を代表して宇城地域の皆様を励ましました。

宇城地域での支援金贈呈と被災地への激励に続き、熊本県庁では木村知事とも直接言葉を交わし、台湾と熊本が互いに支え合う思いを確認しました。

その後、黄市長一行は一連の訪問を終えると、同日午前中に熊本を発ち、台湾へ戻りました。

限られた時間の中であっても、遠く離れた台湾から熊本の地を訪れ、直接「頑張ってください」という思いを届けた今回の訪問は、台南と熊本、台湾と日本の間に築かれてきた温かい絆を象徴するものとなりました。

台北駐福岡経済文化弁事処は、今後も台南市をはじめ台湾の自治体と連携し、九州各地域との交流を一層深めてまいります。

そして、嬉しい時にはともに喜び、困難な時には互いに支え合う――。

台湾と日本の間に築かれてきた、家族のような温かい絆を、これからも大切に育んでまいります。

台湾から熊本へ。
熊本の皆様、一緒に頑張りましょう。
2026.9.12