東証、台湾のグレタイと提携

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 東京証券取引所は5月24日、台湾のグレタイ証券市場(正式名:財團法人中華民国證券櫃檯売買中心)は両市場間の包括的な協定(MOU)を締結、都内で調印式を行った。
 調印式上で、東証の斉藤惇社長は「台湾企業が東証市場や※ProBondマーケットを含む機関投資家向け市場を資金調達の場として有効活用出来るようになり、日台双方の市場の活発化が期待できる」とした。またグレタイ証券市場の陳樹懂事長は「グレタイは、市場規模が大きく、世界・アジア太平洋地域の主要証券市場である東証と提携出来たことを嬉しく思う。今回の協定締結が双方にとって新しい契機となるだろう」と述べた。
 グレタイ証券市場は1994年に非営利団体として設立。台湾の新興企業を中心に中心に2012年4月時点で615社が上場、時価総額は560億米ドル、一日の平均売買代金は6億米ドル。台湾市場は、アジアで最も流動性のある債券市場の一つであり、その流動性の殆どはグレタイ証券市場によるものである。また、国債の売買でも高いシェアを持つ。
今回の提携によって今後、両市場のさらなる活発化が期待できる。
 ※ProBond(プロボンド)・・・プロ向け債券市場