人民元建ての社債発行許可へ

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―中国証券への投資規制も緩和―
 金融監督管理委員会(FSC)の陳裕璋委員長は7月1日、台湾企業は域内銀行のスペシャリストである海外ビジネス海外部門、及び香港支店を通じて人民元建てによる社債発行が可能になる声明を発表した。資金調達源を増やすのが狙い。FSCはまた、台湾の資産運用会社による中国の証券への投資規制も同時に緩和した。現行の上限30%から運用資産全額(100%)を中国に投資することを認める方針を明らかにした。さらに台湾の金融機関に対し人民元建ての送金サービス提供も認める方針。
 これらの計画は、銀行部門に関する台中協力の改善を目指すFSCの戦略の一環。台湾の銀行部門では中国の銀行による力が強まるとの懸念から、これまで、ほかの業界に比べて中国との関係強化が遅れていた。また、FSCは6月に中国銀行と中国交通銀行に対し、中国の銀行としては初めて台湾に支店を開設することを許可していた。