台湾協会が東俊賢氏講演会を開催

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会場の様子
会場の様子

一般財団法人台湾協会は、10月28日、東俊賢氏の「戦中戦後の台湾少年物語」と題する講演会を都内で開催した。講演会には、野口毅・高座日台交流の会名誉会長及び佐野た香・会長、高座日台交流の会石川公弘会長など多数、参加した。

冒頭、台湾協会根井理事長より今回の講演会開催の経緯について説明があり、末光拓殖大学客員教授より東俊賢氏のプロフィール紹介があった。

東氏は、1930年台南の山村に生まれた。通った小学校が偶々台南航空隊の近くにあったため、毎日戦場に飛び立つ飛行機に興味を持ち、また当時所属していたコーラス部の発表会がラジオ放送局で、自分の歌が電波に乗って日本にまで届いていることを知って、電気通信に強い関心を持つようになった。こうした潜在意識が、小学校、中学校時代の日本人教師の教育によって増幅され、卒業後、父親の強い反対を押し切って日本に渡り、飛行機を作ることを決断させた。

神奈川県横須賀の海軍航空廠に入った東氏は、そこで当時秘密兵器だった特攻機「桜花」やB-29迎撃用戦闘機「秋水」などの部品製造に従事したが、その経験が戦後の会社設立、電気ヒューズの製造みよる成功につながった。

86枚の写真を駆使した説明は、東氏の人生の軌跡と日台で発生した大きな出来事が網羅されており、非常に分かりやすかった。

東氏は「これまでに自分が出会った全ての人に、今の自分があることへの感謝の気持ちを伝えたかった」と挨拶した。

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