日本の食文化のひとつである和(なごみ)の焼酎を台湾に届けたい

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和(なごみ)の焼酎「長寿庵」を贈呈した新福社長(左)と陳総領事(右)

鹿児島県日置市の「株式会社長寿庵」の新福正志社長が7月21日福岡市の台北駐福岡経済文化弁事処(陳忠正処長・総領事)を訪問。G7伊勢志摩サミットをはじめ、数々の国際会議で賓客に振舞われた銘酒本格焼酎「長寿庵」を贈呈し、台湾の人々の癒やしにしてもらいたい、との言葉を添えた。

焼酎「長寿庵」は、日置市伊集院町で650年続く古刹(古寺)長寿庵跡地との出会いから誕生した原酒で、3年以上熟成させた長期貯蔵薩摩焼酎。伊勢志摩サミットでは、各国首脳会見場となったホテルで限定使用され、日本の食文化のひとつとしてサミットに貢献した。2010年大分県別府市で開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)晩餐会や、2008年の北海道洞爺湖サミットG8次官級会議(石川県)でも公式採用された。

焼酎造りのきっかけや台湾の状況などについて話が弾んだ。(左から、比田勝氏、新福社長、陳総領事)

贈呈を受けた陳総領事は「台湾への気遣いは大変有り難い。必ず日夜苦労を重ねている本国の人々に届け、心の癒やしにしてもらえるように計らう」と応じた。

株式会社長寿庵は、新福社長が公務員時代に赴任した離島で出会った人達が「離島に高校を造ろう」という夢に賛同して立ち上げた会社であるが、今回贈呈の仲介役を果たした比田勝真一氏をまじえた歓談の場では、当時島の子供たちが成長するにつれて進学や就職のために島を離れていくのを見て心を痛めたことや、これからやり遂げたい夢、台湾の状況などについて大いに話が弾んだ。