カストロ大統領が中国と国交関係樹立を指示

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ホンジュラスのカストロ大統領は3月14日、中国と外交関係を結ぶと指示(写真:カストロ大統領SNS)

中米ホンジュラスのカストロ大統領は3月14日、自らのSNSで「中国と公式な国交関係を樹立するよう外相に指示した」と発表した。中国と国交樹立が実現した場合、台湾との公式な外交関係は解消することになる。

カストロ氏は2022年1月に大統領を就任。ホンジュラスの親中派として知られる。選挙戦では「中国と外交、通商関係を深化する」と訴え、台湾との国交断絶を示唆していた。

今回の指示について同氏は「政府の計画を順守し、各国と協力し、自由に領域を開拓していくという決意の表れだ」と強調した。大統領の指示を巡り、ホンジュラス国内では賛否両論の意見が分かれている。ホン国政府は、米ロイター通信の取材要請に対し、沈黙を続けている。

これを受けて台湾外交部は3月15日、ホンジュラス政府に対して「厳正な関心」を表明したと報道資料で明らかにし「中国のわなにはまってはならない」と慎重な判断を求めた。

中米では2021年にニカラグアが台湾と断交し、中国と公式な外交関係を結んでいる。現在、台湾はホンジュラスを含め、14カ国と公式な外交関係を持っている。