(読者投稿)【台日平和共同体を構築する】

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ロシアがウクライナに侵入し、中国も東に動き出している。中国は台湾に対して文攻武威(言論と軍事で威嚇する)を行い、日本の海域で威勢を振るう一方、北朝鮮はミサイルを乱射している。中・ロ・北朝鮮は一致団結し、平和に暮らしてきた70年余りの日本は初めて、戦火の煙を感じ、不安にならざるを得ない。

 日本の周辺には、核兵器を持つ独裁国家が三つあり、すべて日本に深い恨みを持っている。しかし、同じ民主陣営に属する韓国は、日本と表面上は仲良くしているが、心は離れている。台湾だけが日本の唯一の良き隣人となっている。日本に「何かあったら」(日本有事)という時には、台湾人はいつも真っ先に救援に駆けつけてくれた。

 現在、台湾海峡の情勢は波乱万丈で、日本の唇亡歯寒の危機感を引き起こした。

 安倍元首相は「台湾有事=日本有事=世界有事」なるという言葉で、日本の与野党や官民の共通認識を呼び覚ました。残念ながら具体化する前に急逝したため、ポスト安倍の日本親台派勢力はリーダー不在でその計画が頓挫し、棚上げになった。

 「松下政経塾の父」と呼ばれる江口克彥博士は、李登輝精神を日本人の心に深く植え付けた第一人者である。彼は同塾を創設し22年間指導し「PHP研究所」社長や参議院議員も務めた。政界から引退後「東アジア情勢研究会」を設立し、定期的に台日関係の研究会や著作活動を行ってきた。

 江口理事長は安倍元首相の対台良策を実現することが急務であると考えており、3月24日に台北で「台日平和フォーラム」を開催することにした。また謝長廷台湾駐日代表が以前提唱した「台日平和共同体」の理念に賛同し「台日運命共同体」というスローガンから具体的な行動へと変えようとしている。謝代表は平和こそ国際社会の核心利益であり、世界平和があって初めて東アジア安定の空間があると考えている。そのため核爆発被害者唯一の国家である日本、および 平和を侵害されている台湾は、世界平和を守る先駆者となる資格が最もあると考えている。

 そのため、台湾と日本の平和が共に脅かされている今、台北で平和を守るフォーラムを開催することは意義深い。両国の学者や専門家だけでなく、台日交流に力を入れてきた賴清德副総統も参加する予定である。多くの賢人有志が集まり、広く意見を交わすことで、台日平和共同体の概念について啓発することができればと期待している。

(文:王輝生 日本医療法人輝生医院理事長)