熊本市教と熊本大学が高雄大学を訪問で教育交流

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記念撮影(高雄大学提供)

熊本市教育委員会(遠藤洋路教育長)と熊本大学国際教育交流推進室は5月、遠藤教育長率いる訪問団を結成して台湾国立高雄大学を訪問した。VR・ICT教育の先進的な取り組みなどを視察した。

高雄大学は近年、VRおよびICT教育の応用と国際教育交流に積極的に取り組んでいる。高雄大学の図書資訊館館長の王政弘氏によると「大学ではVR教育とAIを活用した個別学習プラットフォームを推進しています。米国、台湾で特許取得済みで、現在日本とベトナムで特許申請中です。すでに台湾全土の200校以上がこれらのシステムを活用しています」と説明した。

熊大は「教育テクノロジーの導入において、単なるデジタル化にとどまらず、学習者一人ひとりに最適化されたAI支援学習環境を構築しようとするアプローチは、本学が目指すインクルーシブな高等教育の方向性とも合致する」と話した。

日本文化教室に見学(高雄大学提供)

遠藤教育長は「学生間の交流にとどまらず、教師・教育行政担当者・教育委員会レベルにまで連携を広げることは非常に重要です。教育改革は教室の中だけで完結するものではなく、政策立案や教員研修などの制度的な層での国際協力があってこそ、持続的な変革が可能となる」と話した。また「本学においても、熊本市の教育行政との連携を通じて、大学が地域教育全体を支える役割を担っていきたい」と話した。

高雄大学は、6月末に熊本市教育センターおよび熊本市立城北小学校を訪問し、台日初のメタバース授業交流を実施する予定という。高雄・熊本の児童・学生がVRとオンラインプラットフォームを通じて国境を越えて交流するという構想は、まさに次世代教育の象徴的な実践でもある。

言語や地理的距離を超えて「共に学ぶ」体験を子どもたちに提供することは、グローバル市民としての感覚を育む上で計り知れない価値を持つ。「本学はこうした取り組みに強く賛同し、連携大学として積極的に関与していきたい」との認識を深めた。

また、熊本訪問後、ICT教育協力ネットワークのさらなる拡充を目指すため、熊本大学への訪問も計画している。「本学としても、この機会を大切に受け止め、研究・教育両面での具体的な協力関係の構築に向けて真摯に取り組む所存です」という。

東アジアの教育が互いに学び合い、補い合う関係を深めることは、地域全体の知的発展につながる。熊本大学は「この台日教育連携の重要なハブとして、その役割を果たしていく」という。

2026.5.29