【総合】台湾台南市安南区(魏文貴区長)と北海道鶴居村(大石正行村長)はこのほどを締結し、魏区長と大石村長がオンラインで協定書に署名した。
台江湿地のクロツラヘラサギと釧路湿原のタンチョウを締結の象徴に、日台の新たな地方交流がスタートした。今後は生態系の保全を主体に、観光や教育など幅広い分野での協力を目指す。

協定は、台北駐日経済文化代表処札幌分処の粘信士処長による協力と、フォルモサ野鳥保護協会による事前交流を通じて実現したもの。行政機関と民間団体が連携して日台の地方交流を推進した成果だった。
魏区長は、安南区と鶴居村には自然環境や産業面で多くの共通点があると説明。「安南区には台江国家公園や四草水鳥保護区があり、クロツラヘラサギをはじめとする渡り鳥の重要な生息地となっている。また、農業や漁業が盛んで、台南を代表する観光地域の一つでもある」と話した。
一方、北海道鶴居村は釧路湿原と国の特別天然記念物であるタンチョウの生息地として知られ、酪農業を中心とした地域産業と豊かな自然環境を生かした観光が発展している。
魏区長は、今回の協定締結は単なる儀式ではなく「両地域の将来に向けた約束」と強調。相互理解と協力の深化、野鳥保護に関する交流、観光資源の相互PR、次世代を担う青少年の教育交流、共栄と持続可能な発展という5つの分野を柱に、長期的な友好関係を築いていく考えを示した。
安南区は2025年10月に熊本県甲佐町とも友好交流協定を締結しており、今回の鶴居村との協定で、地方自治体との交流ネットワークをさらに広げることとなった。
台湾のクロツラヘラサギと北海道のタンチョウは両地域を代表する野鳥。双方の生態を通じて結ばれた今回の協定。これを契機に、湿地保全の経験共有やエコツーリズム、青少年交流など、日台の地域特性を生かした具体的な協力に期待感が高まっている。





































