日台漁業交渉の次回予備会合、開催は来年初め

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尖閣諸島(ウィキペディアより)
尖閣諸島(ウィキペディアより)

台湾の林永楽外交部長は12月24日、国会の委員会答弁で、懸案となっている日台漁業交渉の予備会合の開催見通しを、2013年の年明けから2月ごろになるのではと語った。同部長は、この日、具体的な日程は明らかにしなかったが、水面下で日程調整が行われていると説明した。尖閣諸島海域で台湾の漁船が操業できることが台湾側の狙いだが、主権問題については争いを棚上げし、平和的に交渉することが大切だと馬英九総統の「東シナ海平和イニシアチブ」に沿った答弁を行った。

ちなみに、第17回日台漁業交渉に向けた1回目の予備会合は11月末に東京で開かれた。同会合で日本と台湾は海域の主権問題について意見交換を行った。見解に相違は見られたが、対日関係の重要性に鑑みて、双方、協議の継続を決めていた。

沖縄と台湾との間の操業範囲画定の漁業交渉が始まったのは、1996年のことだ。以後、2009年までに16回の話し合いが持たれた。尖閣諸島に関する主権の主張や排他的経済水域の境界問題で交渉はまとまらず、これまで具体的な成果はない。