日台親善の架け橋… 熊本県大津高校の生徒、台湾へ修学旅行

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台湾へ向かう飛行機に搭乗する大津高校の生徒ら
台湾へ向かう飛行機に搭乗する大津高校の生徒ら

熊本県立大津高校の生徒が12月4日〜7日の日程で、台湾への修学旅行を行った。参加したのは、1学年の生徒、緒方一夫校長を含めた教師に、学校創立90周年記念事業としてPTA役員や同窓会のメンバーも加わり、合計約350名。4日朝6時半、大津高校に集合し、阿蘇くまもと空港へと移動した。空港には中華航空九州山口支店の曾煜屏支店長らも見送りに駆けつけ旅行中の無事を祈った。

中華航空機の座席画面には歓迎の意が表示された
中華航空機の座席画面には歓迎の意が表示された

生徒達が利用したのはチャイナエアラインのチャーター便(B747-400型)。搭乗の際、機内では大津高校の校歌が放送され、粋な歓迎ムードに包まれた。曾煜屏支店長は「修学旅行に行った生徒の中から、将来、日台の交流の架け橋になるような人物が誕生して欲しい」と話した。

午後、台北に到着した生徒達は、世界四大博物館の一つで歴代中国皇帝のコレクションを収蔵する故宮博物院や高さ508mで台北の街を一望できるランドマークタワー台北101の展望台を訪問。宿泊のホテルには亜東関係協会の廖了以会長から送られたプレゼントが準備された。

台湾への修学旅行を行った熊本大津高校
台湾への修学旅行を行った熊本大津高校

5日は新北市立海山高級中学校の学生達と交流会を開催。学校紹介のプレゼンテーション、バスケットボールや卓球のスポーツ交流試合、授業参観などを行い、親睦を深めた。その後、陸海空軍から選ばれた衛兵が忠烈祠の大門と大殿で行進しながら交代する衛兵交代式を見学。理数科はサイエンスパークを視察した。

海山高中と学校間交流を行った
海山高中と学校間交流を行った

6日は台湾新幹線に乗り、嘉義へ。日本人水利技術者八田與一が嘉南平原の農業感慨を目的として建設した烏山頭ダム、復元された八田技師の旧家を訪問した。最終日は、青い屋根と白い大理石の紀念堂が色鮮やかな中正紀念堂、二二八事件の関連資料、写真が展示されている二二八紀念館を巡った後、桃園空港から夕方熊本に帰国した。

大津高校関係者は「温暖な気候で天候にも恵まれ、順調に行程を消化することができた。街の中で台湾の人々が生徒達に親日的な態度で接してくれたことにも感謝したい。台北市内の自主行動では英語を使ってコミュニケーションを取る機会も生まれたため、語学の大切さを感じることもできた」と台湾で修学旅行を実施したことに対する収穫を語った。