日台SL姉妹列車提携一周年イベント 台湾でもイベントや特別駅弁発売

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台湾鉄路(台鉄)は、JR北海道との姉妹列車締結一周年を記念して、記念列車の運行や、数量限定駅弁の販売を行なう。台北動物園への丹頂鶴の無償貸与や高橋はるみ北海道知事の台湾訪問、復興航空の北海道路線就航など、台湾と北海道の結びつきは近年急速に強まっており、観光を通じて相互の交流を更に深めていきたい考えだ。

 

台鉄が所有するCK124蒸気機関車は昭和11年日本車輌製。1979年に運用を離脱し、台北市北投区で静態保存されていたが、2001年に復元され、現在はイベント時などに運用され、鉄道ファンならずとも人気を集めている。JR北海道とは2012年3月12日にC11蒸気機関車「冬の湿原号」と姉妹列車提携を結び、記念列車が運行されたほか、相互に提携先を訪問するツアーが実施されるなどした。

 

姉妹列車提携から一周年を記念し、日本と台湾双方で記念事業が行なわれる。日本では記念グッズや駅弁の販売、ヘッドマークをつけたSL運行が実施される予定。台湾でも、彰化扇形車庫見学の後、ヘッドマークをつけたCK124蒸気機関車に乗車して現在は廃止された旧山線を巡るツアー列車を運行するほか、北海道を代表する食材である鮭やホタテ、台湾の食材であるスペアリブや味付け煮卵などをふんだんに盛り込んだ「台湾北海道特色弁当」も限定販売されている。

 

3月9日と10日に予定されたツアー列車は、3月1日から全480席分の予約がインターネット上で開始され、「台湾北海道特色弁当」は3月8日から台北駅で販売されたが、いずれも販売開始から10分で売り切れとなるなど、人気と注目の高さを見せつけた。

 

台鉄が現在も所有している蒸気機関車は二両あり、CK124以外にも大正6年に汽車製造(現川崎重工業)によって製造されたCK101が保存されているが、こちらは彰化扇形車庫で動態保存されている。