杉並区初!「まるごと台湾フェア」盛大に開催

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一階展示室 台湾物産販売スペース(オープン前)
一階展示室 台湾物産販売スペース(オープン前)
一階展示室
一階展示室
一階展示室
一階展示室
一階展示室
一階展示室

杉並交流協会(井上泰孝理事長)主催のイベント「まるごと台湾フェア」が6月29日、杉並区立産業商工会館で開催され、快晴の中、終日、区民、台湾関係者などで賑わった。

「まるごと台湾フェア」は、杉並区交流協会が、その事業の一環として、東日本大震災で世界で一番多くの義援金を被災地(日本)に届けてくれた台湾という国の今日の姿を区民に知ってもらおうと企画したもの。

田中良杉並区長
田中良杉並区長
オープンセレモニー会場
オープンセレモニー会場

午前11時、杉並交流協会高和弘事務局長の司会で、産業商工会館玄関前に設けられたオープニングセレモニー会場で開会式が始まった。冒頭挨拶に立った田中良杉並区長は、「何よりお天気に恵まれ嬉しく思います。第1回目の『まるごと台湾フェア』を盛大に開催することができて関係者の方々の努力に感謝致します」と述べた後、杉並区で台湾フェアを開催するに至った経緯を説明した。

台湾からの多額の義援金、台湾との間の中学生野球交流事業、災害時相互援助協定を結ぶ南相馬市への3.11以降の支援、台湾政府による南相馬市の中学生野球チームの招待など、野球を通じて杉並区と台湾が緊密な友好関係を築きつつあることに触れて「こうした流れのなかでこのフェアを開催させていただきました」と参加者に協力を呼びかけた。

羅坤燦副代表
羅坤燦副代表

次いで台北駐日経済文化代表処羅坤燦副代表は、多くの日本人に台湾のことを知ってもらえるイベントの開催を喜ぶとともに、関係者の努力に敬意と感謝の言葉を述べた。

「台日の観光・文化交流は大きな進展を見せています。来年は東京と福岡で国立故宮博物院収蔵物の展覧会が開かれます。ますます台日間の相互理解が進むと期待しています」

テープカット
テープカット

この後、台北駐日経済文化代表処の関係者、杉並区の野球関係者、杉並区役所の担当者などの紹介が行われた後、田中良杉並区長、羅坤燦副代表、杉並区軟式野球連盟藤原哲太郎会長、杉並交流協会井上泰孝理事長がテープカットを行い、「まるごと台湾フェア」は開幕した。

山梨台湾総会の皆さんと
山梨台湾総会の皆さんと

駐車場では、キッチンカーでの台湾料理販売(海南鶏飯)、タピオカドリンク・台湾かき氷の販売、1階展示室では、マンゴー、台湾バナナほか台湾物産販売や台湾駅弁販売、台湾観光紹介、中華航空、エバー航空の案内、台湾原住民舞踊団の衣装展示・民芸品販売、中学生地下1階では、台湾茶の試飲コーナーなど飲食スペースが設けられた。

台湾物産販売も絶好調だった
台湾物産販売も絶好調だった
台湾新聞も人気。すぐになくなった
台湾新聞も人気。すぐになくなった
観光案内
観光案内
キッチンカー
キッチンカー
駅弁完売
駅弁完売
マンゴー売り場のスタッフ
マンゴー売り場のスタッフ

開会後、数分でマンゴーは売り切れ、駅弁も250個が1時間で完売、キッチンカーの料理も行列ができる人気ぶり。観光案内パンフや資料もどんどん減る勢いで盛況だった。

講演とパフォーマンス会場
講演とパフォーマンス会場

午後1時からは3階で講演とパフォーマンスが行われた。こちらは事前申し込み制(お土産付500円)だったが、1週間前に定員がいっぱいに。

杉並交流協会高和弘事務局長
杉並交流協会高和弘事務局長
陳英顕さん
陳英顕さん

講演に先立ち、杉並交流協会高和弘事務局長が挨拶。杉並区が「まるごと台湾フェア」を開催するに至った経緯を説明した。台湾貿易センター東京事務所長による講演「台湾の今 躍進する台湾経済」は、観客を飽きさせない内容で皆、熱心に聞いていた。

50代の女性に感想を聞いた。

「杉並でボランティアをしています。皆で台湾に旅行に行くことになり、ちょうどいいガイダンスになるかなと思って参加しました。陳英顕さんの講演は迫力がありました。旅行は3泊4日の日程なので台北に滞在しながらどこかほかに一カ所は行きたい。下の階で資料をもらいます。台湾との友好関係は素晴らしいと思います」

パフォーマンス
パフォーマンス
原住民舞踊団
山梨台湾総会原住民舞踊団のパフォーマンス
 山梨台湾総会原住民舞踊団のパフォーマンス
山梨台湾総会原住民舞踊団のパフォーマンス

山梨台湾総会原住民舞踊団のパフォーマンスは、独特のリズム、原住民ならではの衣装と踊りと歌で観客を魅了した。国士舘大学の学生たちも原住民舞踊に挑戦し、場を盛り上げた。

山梨台湾総会の余麗玉会長
山梨台湾総会の余麗玉会長

最後に登壇した山梨台湾総会の余麗玉会長は、「本日はここで皆様と国際文化交流ができましたことを嬉しく思います。メンバー一同心から光栄に思っております。さらなる発展を祈って本日の演舞を終了させていただきます」と述べた。

杉並交流協会の高和弘事務局長は、閉幕後、次のように語った。

「今回は『まるごと台湾フェア』をやって本当に良かったと思っています。東日本大震災で義援金を世界一多く届けてくださって、それが縁で杉並区の子どもたちの野球交流事業が始まって、杉並区の皆さんにその台湾の姿をまるごと知ってもらいたいと取り組みました。キッチンカーの食べものも、マンゴーも、タピオカドリンクも皆売り切れて、講演と踊りも予約が1週間前で定員になり、こんなことはこれまでなかったことです。謝謝 台湾」